発車

朝、お茶を飲みながら愛子が茶摘みのタイミングを見計らっている。
摘みたいけれどまだ時間がかかると言う、葉が乾ききっていないからだ。しかし乾いただけでは摘めなくて、乾いてからの『葉の動き』が重要で、その『動き』で摘むタイミングを決めるそうだ。なのでまず乾いてくれないことには何も始まらない。

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晴れてはいるがなかなか茶樹の中の枝や葉まで乾かない。
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昼過ぎ、愛子は朝から観察していた茶樹たちを確認し、小紅を呼んだ。茶摘み開始!

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いくつかの茶摘み候補地点の茶樹を最終確認し、2か所に決めた。まずは燕石頭。茶摘み隊、出発!

製茶前の準備

実際の製茶に行きつくまでにいろいろと準備が必要。

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注意書き看板を出す。晒青のところの掃除&竹を並べておく。
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突然小紅が悲鳴。積んであった竹に蛇が隠れていたみたい。小紅は蛇が怖いらしい。
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蛇はおうちに帰ってもらった。 バイクの侵入を防ぐハードルをセット
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茶巾干し用の竿を洗う。愛子は摘んできた各地点の茶樹の枝を活ける。いろいろ参考に使うらしい。

さて、ご飯を食べたら製茶計画についての打合せだ。

総合判断

最後の地点、蝶龍山

製茶計画を立てるのに、ものすごく多くの項目を考えなければならないと愛子は言う。たとえば、天候をひとつとっても、それまでの年間気候、直近の天気、滞在日程中の天気や気候など、いろいろな要素が絡む。結論が出るまで愛子の思考の邪魔にならないように静かに待機しておくのが礼儀。

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なんとか明るいうちに各地点を回れてよかった~☆

岩の隙間にある茶樹

燕石頭、ここの特徴のひとつは人より大きな黒っぽい岩がごろごろしているところかな。
茶樹たちは、その隙間に生えているような感じで、樹にたどり着くのに岩や斜面を登らなくてはならないから一苦労する。

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製茶の順番について話し合うふたり。あと1地点。

原料の決め手

次は桂桜渓へGO!
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剪定は、原料の決め手のひとつ
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ここでも密度に問題があるという。が、更にもっと大きな問題があるらしい。

愛『おとんにはもう何年も何年も言い続けているのに。。ここからこの辺りの樹たちは5、6年前に説明した時にちゃんとしてあげていれば今頃はすっかり再生して立派になっていただろうに。。』

大事なことは繰り返し伝える

翠岩山から近道を通る。
歩きながらレクチャーを続ける隊長。ここでも剪定の話。
大事なことは繰り返し言わないとなかなか認識してもらえない。
繰り返しても認識してもらえないことが多いけれど、それでも繰り返すしかない。

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古茶樹のところに到着。
まずは黄金度、成熟度などをヒアリング。これは『助手の製茶前テスト』だそうだ、ヒアリングしながら小紅の理解度や認識度や正確度などを細かくチェックし、そこで愛子が不足と感じる内容を再度別の方法で説明し、更にその説明した内容を翌日以降に始まる実践でひとつひとつ教え込んでいっているそうだ。なので毎シーズンのこの製茶前の小紅へのヒアリングは非常に重要で『おいしいお茶を作るために欠かせない』という。
次に確認した地点状況を整理する。