春の天候は雨が多く変わりやすい。
今のうちに行ける地点を見に行く。
本当なら老茶樹や魔王に会いに行きたいところだけれど、雨続きで山道が滑りやすくなっていたり、土砂崩れが起きやすくなっていたりしているので安全のため控える。
まずは初代樹のところへ。これは、地瓜畑、、、いつの間に。
初代樹の場所はというと、全体的に立派なススキに覆われていてこれ以上進めない。
どこかに生き残っているのかな。
前からそういう気配があり、愛子がずっと剪定の話を繰り返しているにもかかわらず、残念なことに心配していたことが現実となった。
いつもの道、、、と思いきや、、、なんだこの草ぼうぼうのところは、
え、、、ここどこ?あの初代樹の翠岩山?
いつの間に、、、初代樹が草ぼうぼうの中に消えた。
隊長は先へ進もうと試みたが、だめだった。生き残った樹たちを発見。
一度失ったものは決して、、、。あの頃には戻らない。
翠岩山に到着。
初代樹が、、、かわいそうなことになっている。
枯れていく。
愛子はずっと前からおとんに言っているのに、この光景、、、。
枯れた枝や幹が目立つ。
愛子は『こんな水分も何も残っていない枯れ木を畑に残しておいてどうするの』『ここまで来たらこの方法では手遅れだ』と何度も言っているが、おとんも小紅も『まだ生きている』と言って信じていないようなので、あえて足で枝を折ってみせている。
本当だ、、、パキパキ簡単に折れていく、中までカラカラに干からびている、、、。
おとん、早く助けてあげてーー。
昼食後、おじい初代樹に会いに行く。
出発?待ってーー
これからの製茶計画を立てるために、愛子は助手の小紅と同じ日に各地点を回り、それぞれの樹の状態を一緒に確認し、認識を合わせたり教育したりすることが大事だと。さ、次だ次。