「19春天♪鉄観音」カテゴリーアーカイブ
0524画像のみ先行公開(副隊長カメラ)②
0524画像のみ先行公開(副隊長カメラ)①
美しい時間
ああ、この香り。
またこの香りの中に私はいる。
時空全てがこの香り。
一度この香りに吸われてしまったら、
もう二度と戻ることはできないのかも。
ああ、好きだ。
本当に好きだ。
吸い込まれていく。
このまま香りになって消えていきそう。
表現できない。
他に同じ香りがない。
発酵中の鉄観音の香り。
鉄観音がお茶に変身している夜の香り。
夕方から霧が流れてきて雨と共に急に冷え込み、
深夜までかかった揺青が少し前に終了。
夜明けに茶樹の上で堅くなっていた香りは、
昼にやわらかく膨らんでおかんたちの手で摘まれ、
そこから半日以上私に動かされて、
たくさんの新しい香りを生みだし、
ずっと一緒に過ごしてきて、
深夜になってやっと解放され、
山山が深く眠るこの時間に、
ひとりそっと、
大きく大きくお茶に変身しつつある。
ああ、素敵。
静寂の山の夜、
ひんやりと清潔な大気、
この夜を支配している香りの中にいる。
花のようで花でなく、
水果のようで水果でなく、
おいしそうなのに食べられない、
食べたことないのにとてもおいしいと分かる。
香りが動いている、
次々と移っていく。
香りが生きている、
溢れるように咲いていく。
ああ、なんて美しい時間なんだろう。
夜人知れず
隊長は茶葉の声に耳を傾け、終了タイミングを読む。
一通り棚に茶葉を並べて掃除をし、この日の作業が終わり、小紅は下の製茶所へ帰った。大門を締めるのを確かめ、
隊長はまた茶葉のそばに戻った。
作業は続く
今終わったものを出し、
次のグループの揺青をスタート
隊長は、記録に集中しながら、助手の小紅に具体的に作業指示
小紅は、指示通りに隊長の手足となり作業進行する担当
真剣勝負
真剣&集中!
茶葉の声を聞く
籠を回しながら、茶葉のそばでノートに記録。
『揺青中の茶葉の声』を聞きながら、同時に次に揺青する『静置中の茶葉の声』を聞いている。どちらも今に至るまでの『声の変化』がどうだったかをノートで確認しながら、更に今の記録を追加。『茶葉の声』を聞きながらそれぞれの進行タイミングを決断していく隊長。
第二揺スタート
第二揺がスタートするまでの間、それぞれ、
小紅、下の製茶所へ行きご飯&お弁当を持ってくる&少し休憩、愛子と打合せなど。
愛子、進行中の茶葉の観察と記録、思考、進行中の茶葉に関連する茶葉を(今日は初日なので無いが通常は前日摘んで今日炒った茶葉も)審査しながら製茶記録等確認、気候を読む、思考しながら第二揺の計画、翌日の計画、文章整理、ご飯、品茶&打合せなどなど。
ふいみん、画像整理、ブログ作成、ご飯、品茶&打合せなど。
愛子の指示で、第二揺準備を始める
身体も頭も使う
第一揺、完了。
スタート、ストップのタイミングは頭と感覚で総合的に考えて判断、一方茶葉の出し入れなどの作業は体担当。今は小紅がまさに愛子の手足となり指示を聞きながら作業に励む。もちろん、茶葉を扱う技術を要するので誰でもできるわけではない。