午前、神さまにお礼とお祈りをする年末の儀式。おとん・おかん・うぇいうぇい・じんじん・でぃでぃ、お供え物抱えて登ってきた。おとんの後ろで、私も一緒に参加。
お昼、山を下りて製茶所でごはん。
午後、山の家へ戻って、おとんと審評(16秋&17春)、小絹も手伝う。
夕方、山を下りて製茶所でごはん。
夜、山の家へ戻って、おとんとお茶しながら審評まとめと作戦会議、小絹も横にいる。
午前の儀式が終わって、おとん以外はみんな先に山を下りた。
おとんとふたり、家の掃除。
お金の代わりの紙を燃やすので、家中に灰が飛んでいるの。
おとんが、製茶室を開けて、なにか言っている。
なんだ?なんだ?と見に行くと。。。うわわ!!機械が増えているーーー!!!
新しい速包機と平板機が、それぞれ古い機械の横に並んでいる。
ホン焙機も検討している?
うわあああーーー、すごい。
一体どうしたの、確かに古いけど、まだ直しながら使えなくもない。。。
喉が乾いたと言うおとんのために、お茶を淹れる。
おとんが急に、興奮した様子で、熱く語り始めた。
自分は嬉しくてたまらないんだ!!!
愛子のお茶はここ数年、とんでもなく好い、突出している。
人生で、こんな嬉しいことがあるか!!!
ひとっつも悪いものが見つからない、そんなこと誰もできない。
だから安全のために、昨秋愛子が帰ってすぐに機械を買ったんだ。
万一でも、機械不良が原因で、愛子の茶葉を壊してはいけない。
本当に不思議だ、自分も含め、誰もこんなお茶は作れない。
どうやって作るのか、分からない。
それなのに、あちこちで講義をしているなんて、自分は本当に恥ずかしい。
自分には失敗茶が必ずあった、作り始めた頃は三分の一しか好茶はなかった、
そのうちに半分は好茶になった、好い年は7割が好茶、でもそれが限界だった。
他の人はもっとひどい、ひとつ好茶ができてもそれは偶然で、繰り返すことなどできない。
でも、愛子は、全部が好茶どころか、それ以上の異次元の突出茶だ。
もっとすごいのは、悪条件下でも愛子は好茶にできる、これは本当に不思議だ。
はっきり言って、発明だ。
昨秋、愛子のお茶を飲んだ後、ずっと頭から離れなかったんだ。
春も秋も、本当にすごかった。
そこで気がついたんだ、急いで好い機械を買わなければ、と。
すぐに手配した、国が推奨する一番好いものでなければいけない。
自分も含め、誰もこんなお茶は作れない。
このお茶を作る技術は、本当に愛子の発明だ。
何年も続けて、毎年品質が上がり続けている。
どんどん好くなって、ひとつも悪いところがないのに、毎回更に好っていく。
愛子のお茶は、この先ももっと好くなり続ける、絶対にそうなる!!!
10年以上愛子を見てきて分かる、それは間違いない!!
それなのに、
もしも機械が原因で、愛子のお茶がダメになったら、どうする。
大変なことだ。
どこにも無いお茶、誰にも作れないお茶が、全部台無しになってしまう。
あーーー、ダメダメ、そんなの絶対にダメ。
古い機械を直せる工人も、扱える工人も、いなくなってきた。
もしも製茶工人が、古い機械を使うことを嫌がったり使えなかったりしたら?
あーーー、ダメダメ、絶対にダメだーーーーーー。
だから古いのがいつ壊れても大丈夫なように、新しいのを購入したんだ。
2台あれば、怖くないぞ!!!
こんなお茶がもっと飲めると思ったら、
この先これ以上に好くなると思ったら、
ああーー自分は心が気持ち好くなる♪
本当に嬉しくてたまらない!!
誰に遠慮することもないぞ、
自分の個人的な収入(国からの)で買ったんだ、
子どもたちの(会社の)お金は使っていない。
自分とおかんとふたりでご飯食べるだけだから、毎年使い切れない。
おかんも大賛成だった、愛子に好い機械を用意すべきだと、おかんもそう言ったんだ。
興奮したように嬉しそうに語り続けるおとん、
おとんの心がとても美しくて、
おとんとおかんの気持ちが信じられないくらい有難くて、
私は涙が溢れて。。。、ありがとう、おとん、とても嬉しい、としか言えなくて、
そしたらおとんは自分はもっと嬉しい、と言って、
泣き笑いしながら、ふたりで抱き合った。
ありがとう、おとん、ありがとう、おかん、本当にどうもありがとう。
これほど私を信じてくれていて、本当にどうもありがとう。
大丈夫、おとん、おかん、待っててね!!
だって私、もっとおいしいの作れるから☆(笑笑)
いよいよ、明日は大晦日。
明日の夜が春節一番のメインよ☆
午前、ここで儀式。
午後、審評。
夕食、ご馳走。
夜、花火、爆竹、等々。
写真、動画、撮らなくちゃーーー♪