朝、お茶を飲みながら愛子が茶摘みのタイミングを見計らっている。
摘みたいけれどまだ時間がかかると言う、葉が乾ききっていないからだ。しかし乾いただけでは摘めなくて、乾いてからの『葉の動き』が重要で、その『動き』で摘むタイミングを決めるそうだ。なのでまず乾いてくれないことには何も始まらない。
晴れてはいるがなかなか茶樹の中の枝や葉まで乾かない。
昼過ぎ、愛子は朝から観察していた茶樹たちを確認し、小紅を呼んだ。茶摘み開始!
いくつかの茶摘み候補地点の茶樹を最終確認し、2か所に決めた。まずは燕石頭。茶摘み隊、出発!