月別アーカイブ: 2019年10月

初代樹が、、、

翠岩山に到着。

初代樹が、、、かわいそうなことになっている。
枯れていく。

愛子はずっと前からおとんに言っているのに、この光景、、、。
枯れた枝や幹が目立つ。

愛子は『こんな水分も何も残っていない枯れ木を畑に残しておいてどうするの』『ここまで来たらこの方法では手遅れだ』と何度も言っているが、おとんも小紅も『まだ生きている』と言って信じていないようなので、あえて足で枝を折ってみせている。

本当だ、、、パキパキ簡単に折れていく、中までカラカラに干からびている、、、。

おとん、早く助けてあげてーー。

生態茶が、、、

鉄蘭山に来た。

何かをやるのに一筋縄ではいかぬのがここの常識。

生態茶が、ないの、、。

生態茶の上(『天』と呼んでいる場所)のほうはちょうど抜け道が雑草で塞がれているため(誰かに発見されないようにするためにわざと草ボーボーにしている)下から見えなくて取られる運命から逃れたみたいだけれど。。。

生態茶の下(『地』と呼んでいる場所)が、、、ない、摘まれてしまっている。

ショック、、、

隊長は、状態を細かくチェックしてノートに記録した後、何か考え込んでいる。

どうするんだろう、、

『改革中』

次は桂桜渓。

愛子は『小紅にしっかり自分の要求を理解してもらうため』に、ここでも茶樹の状態による剪定法の違い、植物の原理、などを説明している。

愛子が作る茶樹たちを普段管理しているのはおとんで、愛子が言うには、ひとつは改善できたが別の問題がまだ残っていて、、、『改革中』だそうだ。

『これだよー!』

『これだよー!おとん!ほかのところもこんなふうにして~~!!』
愛子が燕石頭の茶樹を見て興奮気味にひとりで話している。

愛子は長年おとんに『もっと原料の品質を上げるため』の茶樹の管理方法、剪定の改善方法を伝え続けているのだが、なかなか、、、。

おいしいお茶を作るためには、いい原料が必要で、いい原料にするためには、よい管理が必要、というのは誰でもわかりそうな道理だが、、、

『そういう視点で剪定している人を鉄観音の産地ではまずみかけない、産地全体で剪定の方法にかなり問題がある、それが普通になってしまっている、おとんもしかり。周りがみんなそうだし、周りから比べればおとん家はまともだからか、誰も問題を感じていない。でも私はもっと好くしたい、そうできる樹だ。やれば結果が出るが、やらないからいつまでも結果が出ない。結果が出なければ、やる目的が実感として伝わらない。おとんはいつも私から聞いたときだけは分かった感じになっているが、実際やるときは職人たちに伝えきれていない、内容の監督ができていない、本当の意味で理解していないからだ。だから何年経っても結果が出ない。』

要するに、愛子がもっとおいしいお茶を作るためには、おとんの剪定に対する理解を深めることが必要、ということ?

『そう、すべてはそこから。』

それは、、難しそう、、、実際、愛子は本当に長年苦戦している。

ところが今回は、『これだよー!』と喜んでいる。
え?変わったの?!

え?『ダイヤモンドが全体に散らばってる』って?
『きらきらー』?ええーー?どれどれーー?私にも見えるかな!

、、、わ、わからない、、、。

愛子が言うには、だいぶよくなってきたらしい、けれど、まだまだだそうだ。。。
おとん、がんばれー

製茶はもう始まっている

魔王山の山頂に来た。

【魔王】になれるのは、この山頂にある樹だけ。

隊長は、茶樹や回りの状況を確認しながら、今シーズンの製茶計画を立てながら、助手に目の前の茶樹の今秋の製茶ポイントや注意事項等を説明している。

『おいしいお茶にするためには、摘む前の状態の時にどこまでキャッチとイメージができていたかが重要。そこで製茶が劇的に変わる。』、なのだそうだ。

愛子は毎回、全ての地点を同様に助手を連れて回り、それぞれ摘む前の葉を見ながら茶樹の中で打ち合わせしている。

製茶は、もう始まっている。

隊長、大興奮

愛子は茶樹の中を歩きながら、またまたひとりで話している。

『あの雨』の春?とは『対照的』な『この晴』の秋?『両極端』?
『今年は天とスリル満点&超難関な高度の遊びをしているみたい』だって。

どういう意味だろう?いつもの春や秋とどう違うんだろう?


なになに?
『ちゃえき』?『ダイヤモンド』発見???

ちゃえき、、、って何?
ダイヤモンド、、、ってどれ?

『宝石』?『お宝探し』??『海賊』????『おいしいよ』?

うーん、よくわからない。
が、どうやらとてつもなく『おいしい』お茶になる予感♪ それだけは分かった!

愛子隊長、大興奮の巻。

よい?よくない?

老茶樹の中で、愛子は小紅に確認事項を聞きつつ、教育的指導。

天気や原料の話をしているときに、小紅が言う『よい』『よくない』に対し、愛子は『誰にとっての?』『何にとっての?』『どのあたりが?』『どのように?』と質問し、返事に困っている小紅に細かく説明をしている。

他ではそんなこと聞く人いないし、みんな同じような会話していて何の問題もなく過ぎているからか、小紅は返事ができないでいる。しかし、他では通用しても愛子に対してそういう返事は通用しない。普段からやり方だけでなく、なぜなのか、というものごとの考え方から説いている。

『もっとおいしいお茶』を作るためには『当たり前』で『重要』で『基本』、なのだそうだ。

きれーい♪

最初は、金風山の老茶樹に会いに行くみたい~♪

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金風山の山頂に到着。

【老茶樹】はこの山頂にある、ほんの少しだけ。

晴天の山で、老茶樹(周りより背が高い樹)だけ葉が輝いている。
きれーい♪
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愛子はさっそく小紅と打ち合わせしている。
『黄金度』や『成熟度』など各地点の毎シーズンの確認事項をチェックし、この場所の今回の原料状態について話しながら、今シーズンはいつベストの製茶日がくるか予想を立てている様子。