「鉄観音」カテゴリーアーカイブ
どうするのかな?
最後の地点、蝶龍山。
黙って何か考え続けている隊長。
隊長はいつも、全体を確認したうえで製茶の最終計画を練っている。
『この晴』の秋はどうするのかな?。。わくわく。
改革は一歩一歩
次は仙朴園。
ここもまだまだ剪定に改善の余地が、、、大いにあるみたい。
小さな一歩が、大きな変化を生む、なんて。おとん、頑張ってー。
ここにも『ダイヤモンド』?
天樹山の古茶樹のところへ。
なになに?
『かなり好くなっている!』と隊長は嬉しそう。
『伝えた通りに剪定が改善されている』って。おとん、やったー!
でも、全部ではないらしい、、、がく~。
愛子『なんでここまでは出来ているのに、ここから向こう側は出来ていないんだ?途中で止めたのか?半端だなあ、あと少しなのに。。。あとでおとんに聞いてみよう、きっと何かあったはず、、』
ええーー!ここにも『ダイヤモンド』がいっぱいなの?
『このあたり(改善された場所)にたくさん出ている』って?
どれどれ?
、、、んーーーわからん。
隊長の目にはどんなふうに映っているのかしら???
初代樹が、、、
翠岩山に到着。
初代樹が、、、かわいそうなことになっている。
枯れていく。
愛子はずっと前からおとんに言っているのに、この光景、、、。
枯れた枝や幹が目立つ。
愛子は『こんな水分も何も残っていない枯れ木を畑に残しておいてどうするの』『ここまで来たらこの方法では手遅れだ』と何度も言っているが、おとんも小紅も『まだ生きている』と言って信じていないようなので、あえて足で枝を折ってみせている。
本当だ、、、パキパキ簡単に折れていく、中までカラカラに干からびている、、、。
おとん、早く助けてあげてーー。
『改革中』
次は桂桜渓。
愛子は『小紅にしっかり自分の要求を理解してもらうため』に、ここでも茶樹の状態による剪定法の違い、植物の原理、などを説明している。
愛子が作る茶樹たちを普段管理しているのはおとんで、愛子が言うには、ひとつは改善できたが別の問題がまだ残っていて、、、『改革中』だそうだ。
生態茶が、、、
鉄蘭山に来た。
何かをやるのに一筋縄ではいかぬのがここの常識。
生態茶が、ないの、、。
生態茶の上(『天』と呼んでいる場所)のほうはちょうど抜け道が雑草で塞がれているため(誰かに発見されないようにするためにわざと草ボーボーにしている)下から見えなくて取られる運命から逃れたみたいだけれど。。。
生態茶の下(『地』と呼んでいる場所)が、、、ない、摘まれてしまっている。
ショック、、、
隊長は、状態を細かくチェックしてノートに記録した後、何か考え込んでいる。
どうするんだろう、、
『これだよー!』
『これだよー!おとん!ほかのところもこんなふうにして~~!!』
愛子が燕石頭の茶樹を見て興奮気味にひとりで話している。
愛子は長年おとんに『もっと原料の品質を上げるため』の茶樹の管理方法、剪定の改善方法を伝え続けているのだが、なかなか、、、。
おいしいお茶を作るためには、いい原料が必要で、いい原料にするためには、よい管理が必要、というのは誰でもわかりそうな道理だが、、、
『そういう視点で剪定している人を鉄観音の産地ではまずみかけない、産地全体で剪定の方法にかなり問題がある、それが普通になってしまっている、おとんもしかり。周りがみんなそうだし、周りから比べればおとん家はまともだからか、誰も問題を感じていない。でも私はもっと好くしたい、そうできる樹だ。やれば結果が出るが、やらないからいつまでも結果が出ない。結果が出なければ、やる目的が実感として伝わらない。おとんはいつも私から聞いたときだけは分かった感じになっているが、実際やるときは職人たちに伝えきれていない、内容の監督ができていない、本当の意味で理解していないからだ。だから何年経っても結果が出ない。』
要するに、愛子がもっとおいしいお茶を作るためには、おとんの剪定に対する理解を深めることが必要、ということ?
『そう、すべてはそこから。』
それは、、難しそう、、、実際、愛子は本当に長年苦戦している。
ところが今回は、『これだよー!』と喜んでいる。
え?変わったの?!
え?『ダイヤモンドが全体に散らばってる』って?
『きらきらー』?ええーー?どれどれーー?私にも見えるかな!
、、、わ、わからない、、、。
愛子が言うには、だいぶよくなってきたらしい、けれど、まだまだだそうだ。。。
おとん、がんばれー
まだまだ続く
地点巡りは、まだまだ続く。
次は燕石頭へ。
途中、民家の敷地を横切る、、、ちょっと道を譲ってね、ごえー(鶏)たち。
燕石頭到着。
また隊長が興奮している!今度はなんだろう?
製茶はもう始まっている
魔王山の山頂に来た。
【魔王】になれるのは、この山頂にある樹だけ。
隊長は、茶樹や回りの状況を確認しながら、今シーズンの製茶計画を立てながら、助手に目の前の茶樹の今秋の製茶ポイントや注意事項等を説明している。
『おいしいお茶にするためには、摘む前の状態の時にどこまでキャッチとイメージができていたかが重要。そこで製茶が劇的に変わる。』、なのだそうだ。
愛子は毎回、全ての地点を同様に助手を連れて回り、それぞれ摘む前の葉を見ながら茶樹の中で打ち合わせしている。
製茶は、もう始まっている。