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初代樹が消えた

前からそういう気配があり、愛子がずっと剪定の話を繰り返しているにもかかわらず、残念なことに心配していたことが現実となった。

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いつもの道、、、と思いきや、、、なんだこの草ぼうぼうのところは、

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え、、、ここどこ?あの初代樹の翠岩山?

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いつの間に、、、初代樹が草ぼうぼうの中に消えた。

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隊長は先へ進もうと試みたが、だめだった。生き残った樹たちを発見。

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一度失ったものは決して、、、。あの頃には戻らない。

ただいま♪

実に4年ぶりのお山。やっと帰ってこられた。

ありがたい、幸せ♪

隊長が私よりテンションが高いのは「☆」や「♪」ではなく、「♡」を23秋のタイトルに使っていることからもわかる。と思って来たけれど、、、どうやら私の思い込みだったみたい、いろいろありそう。

ともかく、帰ってこられてよかった~。

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例え方は人それぞれ?

発酵中の茶葉の色を見て、小紅と愛子が嬉しそう。

小紅:『黄金色』『黄金』
愛子の予想のおとん:『マンゴの皮』『バナナの皮』

要するに、みんな自分の好きなものに例えるのが好きなのかな?

愛子『いや、実は例えているわけではなくて、そう見えるだけ。こういう特別な色は。』

へ?どういうこと?特別な色?これが?どこどこ?
、、、。

愛子、小紅、おとんには、どんな風に見えているのかしら??

最終判断はその日に

朝から隊長は、茶樹の中で助手の小紅と打合せしている。

すでに、製茶前の各地点を助手と回って全ての茶樹の状態等を確認し、天気予報を参考にしながら日程も考慮して、製茶計画を立ててはいるものの、状況は刻々と変わっているので、『最終判断はその日になってみないとできない』そうだ。

今日摘む場所の最終判断をするため、候補の原料を見ながら最終打合せ中。

同時に、目の前の原料を摘む際の注意事項(各地点ごとに違うらしい)を質問形式で再確認させている。『小紅が茶摘みの監督兼リーダーだから、まず小紅がきちんと理解できていないと全員に私の要求が伝わらない』、なるほど~。

さて、今日はどこの茶葉を摘むのかな?

『香りの動き方』

第2揺を始める。

ここでも愛子は、機会あるごとに、具体的な茶葉例を見せながら小紅に剪定の話をしている。『この葉はもし剪定が○○だったら、、』『この葉がもっと○○だったらこの香りはもっと○○になって、そのためには剪定の時に、、』等々。

愛子によると、『おとんだけではなくこのあたりでは、剪定の目的・剪定法と原料品質の関係性がほとんど理解されていない』そうで、『剪定は原料に大きく影響する』『製茶は茶樹のお手入れからすでにスタートしている』ことを理解してもらうために、毎回毎回、毎日毎日、何度も何度も、具体的な例を見せながら説明しているそうだ。

『もっと好い香りのもっとおいしいお茶を作りたい、剪定を改善すれば可能になる。』
なるほど~。

とにかく、隊長の香りに対するこだわりはすごい。
『香りは生きている』そうで、『タイプ』があるだけでなく『動き方』にもいろいろあるという。
『それらが見えなければ(感じられなければ)、おいしいお茶は作れない。』、だそうだ。
一体どんな風に感じているのだろう??

このお茶はこれからどうなるのかしら。楽しみ~♪