愛子 のすべての投稿

閃いた☆

(まだ考え中。)

現実は変わらない。
仮に、私が睡眠バッチリ絶好調でも、「朝摘み&未成熟」だ。
私なら絶対にしない最悪の条件。
そして、私の状態も最悪。
茶葉と作り手、どちらもノックダウン寸前・・・。

でも、無駄にしたくない。
茶葉と作り手は出会いだ。
目の前の鮮葉は、すでに私に委ねられている。
このめぐり合わせ、無駄にしたくない。

道が無いなら、道を作るのみ。
考えろ。
作るんだ。

最悪をプラスにする方法。。。
この状況だからできる方法。。。
茶葉も壊さず、自分も壊さず。。。
最後はどちらも、喜べる道。。。

 

自分なら絶対にしない原料?
だったら、自分なら絶対にしない方法!?
やったことない製法。。。
普段考えないやり方。。。
未成熟を、活かす?。。。

未成熟、、、朝摘み、、、未成熟、、、寝不足、、、未成熟、、、バラバラ、、、未成熟、バラバラ、柔らかい、、、朝摘み、日陰、静か、、、寝不足、疲労、動けない、、、未成熟、弱い、こだわらない、、、

 

ん?
最近どっかで聞いた、似たような話し。。。

そうだあああーーーー!!! 分かったーーーっっ☆

そうだ、そうだよ、そうじゃないか!!!

その手があった☆

『昔の野生茶(風)の研究』、これだーーーーーー♪

 

おとんがインタビューで言ってたじゃん!
『原料バラバラ、未熟も完熟もミックス、森林の中、陽光少ない、、、』
それが昔の野生茶の原料、共通してない?
『今のように丁寧じゃない、標準なし、いい加減、人間の都合優先、、、』
こだわらない、なんとなく、壊さなければ、で作ればいいんでしょ?
『疲れたら途中で止めて、眠かったら切り上げて』、って。。。うははははーーーっ♪
それならできるよ!

おおお~~~泣きそう~~、一気に気が楽になったあああ~~~~~~。
できる、できるよ!!見えたーー☆
俄然、楽しくなってきたーーー♪(笑笑)

 

ふいみん、大丈夫、安心して、方法見つけたよ、コンパス定まった。
花餃子もいる、倒れたら布団かけてくれる、大丈夫、行ける。
これ、みんなきっと興味ある、ぜったい喜ぶ、うふふふふふ。。。行ってみようっっ☆

香りのカオス

(少し前、考え中)

朝摘み、、、なんともったいない、、、。
気孔が開く前に、香りが生まれる前に、味わいが乗る前に、、、止められた。
まだ寝ぼけている時に、笑顔になる前に、本領発揮する前に、、、絞められた。
そんな感じだ。
けど、それはまだいいとしよう。
いつも理想のタイミングで摘めるとは限らないし。
そんなことと比較にならないくらい、大きい問題があるから。

問題は、未成熟。
これだ・・・。

 

摘む前なら、摘み方で処理のしようもある。
すでに摘まれている場合は、どうしようもない。

未熟、、、まだ摘むタイミングでない。
そういう場合は、摘まない。
生長するまで、待つ。
或は、成熟葉のみ一葉で摘む。
しかし現在は、工人の技術、製茶コスト的に、一葉は無理。
だから、生長を待つしかない。

未成熟の部分は、茶葉にならない。
製茶中にゴミになる。
加工しながら、落として取り除いていく。
その量が多いほど、手間がかかる。
どんどん削れて、仕上がり量は少なくなる。
労働も、原料も、無駄になる。

どれだけ手間をかけても、好いお茶になりにくい。
原料状態がバラバラだから、香りに「ブレ」が生じる。
加工は香りを聞きながら進行する、その照準がブレる。
結果、仕上がりもブレやすい。

 

 

香りを聞く。
聞き分ける。
製茶の真髄だ。

心を澄ませ、香りを聞く。
茶葉の声に、耳を澄ます。
その声を聞くことができれば、行きたい方向に連れて行ってあげられる。

しかし、未成熟の原料は、香りのカオス状態だ。
行程が進むと、その複雑さは増していく。
バラバラの香り、その全てに照準を合わせることはできない。
混沌とした香りの中から、照準にする香りを探し出す。
「雑音」に埋もれている「正音」、成熟の香り、その動きだけに集中する。
照準から外れた部分の動きには、耳を閉ざす。
そこは苦味や渋味やエグミ、雑多な味になっていく。
のちのち取り除いていく、そうでなければ好いお茶にならない。
成熟だけを残したい、完熟を救い出したい。
しかし、全部は取り除けない、その度合いを見切る。
妥協点を探し、バランスを見出す。

全て、製茶人次第。

 

どうでもいいなら簡単だ、「適当」に作ればよい。
とりあえず「茶葉」に仕上げるだけなら、ヒョヒョイのヒョイ、だ。

でも、「好茶」「おいしいお茶」にするのは、難しい。
ものすごく集中する。
時間がかかる。
その間、自問自答が続く。
香りのカオスの中で、感覚も頭も総動員。
明日まで、体力気力、マックスで必要になる。

今の私に、それできる?
無理でしょ。
だとしたらどうする?
どう作るのよ?

大問題発生:老茶樹がやってきた

昨夜、久々登場の花餃子到着。
今日、ふいみんが帰る。

朝から大問題発生。

 

昨夜も朝まで製茶していた。
ふいみん帰ってしまうから、今日から私一人になる。
おとんはあてにならない、本人はやる気があるが、突然訪れるお客さん達の対応で結局毎日急に消えることになり、必要なときに現場にいない。
お茶は待ってくれない。
結局ふいみんと私ふたりで製茶。
摘める日が少ないから、一日の量が多い。
すでに体力限界。
今日からはひとりで製茶することになる。
一日休みたい。
けれど、明日以降雨が来る。
今日摘むのがラストチャンス。
でも、ここ数日寝る時間が取れていない、とってもじゃないが作れない。
私は仙女ではない、このまま続けられない。
残念だけど、今秋は老茶樹は諦める。
同日に作る生態茶も諦める。
今日は摘まない。
今秋は終了だ。
ふいみん、私今日作れない、でも炒茶はあるから少し休む、朝になったらおとんに電話して、お願い。

 

徹夜で帰り支度をしているふいみんが、朝になって、おとんに電話してくれる。
ベッドの中で、その会話を聞く。
ふいみんが大きな声で何度も説得している、『今日愛子は作れないから摘まないで』
何度も大きな声で繰り返している。
その様子から悟る。
おとんが暴走した。

ふいみん部屋に来る。
『愛子、、、ダメだ、、、止められない』
「うん」
『もう摘み始めていて、もうすぐ終わるって、、、』
「え、こんな朝から??なに考えてるんだ?」
最悪だ。
もう眠れない。
もうすぐ鮮葉が来る。
この体調で、ひとりで、一体どうやって好いお茶をつくれるんだ。

 

ふいみんが出発する前に鮮葉が到着。
おとんも到着。
まだ午前中。

おとんが泣きそうな顔で騒いでいる。
どうした?
更に大問題があるのが分かった。
おとん『まだ早かったっっ、未成熟なのに摘んだ、もったいない、なんて馬鹿なんだ、10日早かった、無駄にした、ほとんどゴミになる、どうしたらいいんだ、、、』
嘘でしょ・・・。
泣きたいのはこっちだ。
けれど、今はおとんを慰める、おとんショックで大パニクっている。
大丈夫、おとん、大丈夫だよ。

 

全然、大丈夫じゃない。
疲労ピーク、睡眠不足、ふいみんいない、他に助手役もなし。
どうしよう。
おまけに、朝摘みで、しかも未成熟だと?
私は神ではない、どう処理しろと言うんだ。
この茶樹に、私がどれだけの年月と想いを注いで、ここまできたと思っている。
本当に、どうしよう。
鮮葉はもう目の前にある。
作るか、捨てるか。
私の体(体力)、私の頭(集中力)、ごめん、お願いもう少し、あと一日だけがんばって。

ふいみんが、涙の大声でおとんに訴え、不安マックスの様子で引き裂かれるように山を降りる。
ありがとうふいみん、本当にお疲れ様、大丈夫だよ、まずは気をつけて帰って、今晩連絡取り合おう。

こんな状況からみて、もう次からはふいみんがいないと製茶はできないだろう。
でも、今はひとり。
ラスト一日、乗り切るしか無い。

 

さーて。
そうと決めたら、考えろ。
まずは、一番の難問題。
未成熟のこの原料、どう製茶しよう。。。

(考え中)
香りのカオス
閃いた☆

 

そうだ!!!閃いた☆

おおおーーー、すごいことに気がついた!!!
そうだ、そうだよ!!!
うわーーー、これ絶対茶友たちも興味あるはず♪
そうだ、そうじゃないか、絶好のチャンスだ、やってみようっっっ☆

茶摘み2日目

晴天キターー♪
暑い!!!

製茶始まった!
ブログどころじゃなくなっちゃったよお~~~。

16秋、摘めるのは多くて5日?
がんばる。

明日(15日)、もうひとり来る。
入れ替わりで、翌日ふいみん帰る。
明日がふいみんラストの夜&3人揃う一晩だけのチャンス。
がんばろう。

お月さまきれい、星星会えた。
製茶作業、たった今終了。
眠い、寝る!!!
おやすみなさーい☆

真の伝統法

スタートが要」の続き。

話題は、「昔の鉄観音(原料)」→「昔の鉄観音(作り方)」に突入~☆
昔のその原料を、どのように加工していたか!!!

 

実はこれ、過去に何度も聞いている。
が、更に聞く。
もっと具体的に、もっともっと感覚的に、知りたい。
だって、見たことないんだもん。
何度聞いてもおもしろいし、想像が広がる。
おとんの話しに、感覚がざわめく。

聞き方は、毎回違う。
視点が違う。
「茶葉の状態」だったり、
「色香りの変化」だったり、
「太陽の動きと一日の家族全体の動き」だったり、
「家族ひとりひとりのタイムテーブル」だったり、
「気候と着るもの食べもの」だったり、
毎回着眼点を変えて、何度も何度も通し(ひとつの茶葉の摘む前から仕上がりまでの流れ)で聞く。

そうすると、いつも多くはすでに聞いた内容だが、新しい情報もある。
おとん、徐々に思い出してくれるから。

それから。。。
時々聞かないと、おとん、本当に思い出せなくなってしまうから。。。
私たちは、おとんの話がもっと聞きたい、何年先までも、いついつまでも聞きたい。
だから、ふたりで協力して、努めて聞くようにしている。

 

今日の着眼点は、「進行のタイミング」。

はっきり言って、これ、「技術の要」。
これでお茶が変わる。
原料が同じでも10人作れば10通りの違う茶葉に仕上がるのは、
人によってこれが千差万別だから。
真似したくてもできない、センスや感覚的なものが大きい。
理屈や経験だけでは一生会得できない。
「門外不出」「一子相伝」級の製茶技術の要。

 

雨上がった?
気圧上がってきた?
でもまだ降りそう?
明日は摘めるかも?
うーん、、、摘まないかもしれない、、、けど、摘むかもしれない。
うわわ、、、そうとなったら今日中にやっておきたいことがたくさんある!!!
時間がないーーっっ、ふいみーん、忙しくなってきたぞーーーっっ。

 

【メモ:キーワード】
◆テーマ:昔の加工進行のタイミング

・標準、なし:適当、だいたい、なんとなく(それが標準!)
・根拠、なし:親の真似、経験、感覚(それが根拠!)
・こだわり、なし:摘んだら作る。採れるときに摘み、帰宅と同時に加工開始(晒青)、寝るまでに仕上げる(揺青)、起きたら開始(起火→ホン干)
・太陽と連動:明るくなったら動き出す、暗くなったら寝る、雨なら休む
・夜は松明:よく見えない、色はわからず、香りや音や手感等、感覚で判断
・人間優先:疲れたら休む、嫌になったらやめる、寝たかったら終了する、ご飯の時間になったら先に食べる、量が少なければ丁寧、多ければ適当に切り上げる、機嫌がよければ張り切る、飽きたら手を抜く
・看人作茶?:手が空いたらやる、手が回らないときはできるまで放置

 

なんて天然なんだ。。。標準がないのが標準だ!!!

これこそ「真の伝統法」ーー☆(笑笑)

 

要するに、「茶葉の都合」じゃなくて、「人間の都合」?!
人中心、人のタイミングが優先だ。
もちろん、茶葉は壊さない。
けれど、『こだわらない、適当、だいたい』、、、か。
そうよね、それが当時のありのままの姿のはず。
いや、当時なりのこだわりはあった、と私は思うけど。
ただ、それを言葉に変換していないだけだろう。

想像できる。。。
電気がない時代、日が沈めば真っ暗闇で、太陽の都合で人は動く。
となると、茶葉はどういう動きになるか。。。

ああ~~イメージが膨らむなあ~~♪