0522編集中

晴れだ!
雲は多いが、晴れている。
茶摘み、どうしよう。。。

春は気候が不安定。
雨が多い。
その間をかいくぐるように、狙って好茶を作るのは、実に難しい。
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できれば今日は、準備の日にしたい。
昨夜6時間ほど途中かなりしっかりと雨が降り続いたから、
茶摘みの条件的は明日の方が好い。
が、明日は午後ににわか雨の可能性が高いから、晒青の条件は今日が好い。
その先の予報では、明後日から数日雨が続き、その後数日晴れ。
その雨が止んだ後、帰国までにチャンスが何回あるか。。。
だが先に回しても、晴れるとは限らない。
製茶の条件的には、今週の方がいいのか。。。

今なら、小紅に手伝ってもらえる。
来週は分からない。

出来る時にやっておくかー!
もともと作れなくてもオッケー、って来た、作れるだけで最高に幸せな気分だ♪

でも、作るとなれば切り替わる、やっぱスイッチ入るよね。(笑笑)
やるからにはいつだって人生最高を目指す☆

 

よし決めた。

論山だ☆
明日の方が気候条件好い可能性ある、ので、真打ち「山頂」は明日。
もしも明日天候が崩れたら、週明けに。
今日は初日なので何が起きるか分からない、
機械の試験も兼ねて2メイン→3段、小一球分。

小紅に電話で指示、採茶工人の手配。
すぐに折り返しあり。
『愛子ぅ~、一歩遅かったよぉ~、そこ昨日工人が間違えて摘んでしまったって、今おかんが・・・、どうしよう。」。
はーーーー??? 昨夜うぇいうぇいに確認したばかりなのに?
そうか、うぇいうぇいも多分まだ知らないんだ。

では、予定変更。

四巻だ☆
おじいの初代樹、上半分を摘もう。
残り半分は来週にして、雨の前後で比較できる。
近いから原料見に行けて指示もできるしベストだね、決定!

 

 

お茶のもー♪
うぇいうぇいのお茶、おとんが用意してくれていた。
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芳ばしい花香♪
でも相変わらず薄いなー、緑茶圏の人に好まれそうね!

 

小紅がお弁当持って上がってきた、わーいわーい、遠足みたい!
フルーツも買ってきてくれた、葡萄に林檎にハミ瓜♪
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おとんが小紅に頼んで、この家にいろいろ食材を準備してくれている。
けれど、昨夜ふたりで話して、今回はここであまり料理しないことに。
私ひとりだから、小紅は製茶所で食べて、私にはお弁当運んでもらう。
製茶所では、小鳳が炊き出し担当、何十人分もの食事を毎日作っている。
私にとっても、小紅にとっても、そっちの方がありがたい。
おとんの気持ちは嬉しいが、製茶中は少しでも余計なことに時間を割きたくない。
調理や洗い物する時間が煩わしい、その分少しでも体を休めたいのが本音。

 

ごはん食べ終わったら、茶園へGOー♪
小紅とふたりで出発。

途中でちょうど、採茶工人がこっちに向かってくる姿を発見。
ほぼ同時に到着。

茶葉状態確認、おっけーら☆
成熟度十分!
昨夜の雨水も乾いている!
午前の陽光で気孔も開いている!

すぐに指示。
今日はどの樹を摘むか。
どうやって摘むか。
注意点等、細かく説明。
他のところとは要求が違うから、お手本見せながらひとつひとつ説明。

 

おじいの初代樹、こんにちは!
来年は還暦ね☆
わあーーー、今春もきれいな紅芽だねー♪
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こういうのは、私がいただいて、あとで部屋に活ける。

 

おおおーーー。
小紅が、いいねー☆
私が言わなくても要求がわかっている。
自分からどんどん説明している。

そりゃそーだ。
当然だ。
自分に関わってくるから。
この茶葉の、最終型と途中が分かっているからだ。

彼女ほど、私の茶葉の外形要求を理解している人はいない。
私の茶葉全ての仕上げは、ここ数年彼女がひとりでやってくれている。
高い要求の精製作業、名付けて『頂級挑梗』☆
これができる人が今いないの。
小紅はそれができる、さすがおとんの娘。
小紅なら安心して任せられる。
「他の人には絶対に見せない&触らせない」という、おとんと私との約束も、
その意味がわかっているから守っている。
私が山を下りたあと、「隠し部屋」で数週間ひとり黙々と、精製作業してくれている。
その後の包装と管理も、だんだんを手伝って一緒にやってくれている。

なので、分かるのだ。
どこでなにがネックになるのか。
どうすれば理想状態になるのか。
どの段階でなにを工夫しておけば良いのか。
茶葉になった後の、精製と包装を担当してくれているから、分かるのだ。

「今」!
重要なのは今、この採茶。
採茶技術がこの先全てに繋がってくる。
茶摘みでゴールの姿が見える。

小紅、かゆいところに手が届く感じ、いーねー♪
おとんとは違うぞー。(笑笑)

 

指示内容? 例えば。。。
節間も高さも長いの(私が左手に持っているようなの)は摘まない。
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或は、二段に分ける、未熟を捨て成熟部分だけ「要求の長さ」で残す。
できなければ摘まない、樹に残したままで好い。
そんな感じ。

 

家に戻ると、うぇいうぇいの採茶工人たちがやって来た。
家前の茶樹、昨日の続きらしい。がんばってねー。
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こちらは、洗い物を。
茶巾の準備。洗ってしまってあるが、使用前にまた洗う。
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日本製、食品で使える綿花布。こっちでは手に入らない。
安渓全体で、これ使っているのはここだけだろう。
高価だしここでは貴重なのを知っている小紅が、大切に扱ってくれる。

 

 

採茶工人から電話が来た。
袋がいっぱいになったそうだ。
すぐ茶葉を取りに行く、近いから便利!
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紅『愛子ー、先行ってるねー。』
愛「はーい、すぐ追いかけるねー。」
20キロぐらいかな。。。家まで担ぐ。小紅、さすがだね、たくましい♪

指示通り、長いのは摘み残してある。

「一葉の日」だったら摘んであげられるんだけどね、、、ごめんね。
山を下りる前に時間があったら摘みに来て、数杯分の「生茶」作って、
ふいみんに飲ませてあげようか、そうしようそうしよう☆

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他の農家さんからは、
『なんでそこ摘まないの?もったいない。もっと収穫量(=収入)が増えるのに』
確かにそうね。
原料がもったいない、という気持ちはある。
でも、私が追求しているのは「おいしいお茶」、収入や収穫量ではない。

小紅が、私と同意見なのが嬉しい。
摘み残すことをもったいない、と言わない。
摘んで混ぜるほうがもったいない、とわかっている。

見ているところが違うのね。
他の人は、摘み残された茶葉を見ている。
私たちは、すでに摘まれた茶葉を見ている。
「基準」の違い、かな。

おとん?
おとんも、もちろんわかっている。
でも、身にしみていない。
頭では分かっている、工人に指示もしている。
おとんがいるとき、工人担当はおとん。
そのおとんへ依頼するのが、私。
けど忘れる、というか、詰めがあまい、途中で緩む、のかな。
言うは言うけど、言った後に目の前でそれが行われいても気が付かない。
目の前で線路が違う方向に進んでいるのに、違うところ見ていて気が付かない。
そんなことが多い。
そして結果、いつも同じ失敗を繰り返す、それが毎回私にくる。
多分、ついつい、収穫を増やしたい心理と習慣も働いてしまう、のかな。
「基準」がうっかり昔と混ざっちゃう、のかな。
仕方ないかな、と思う。
長年責任ある家長の立場として、一家を支えここまで発展成功させてきたのだから。
頭ではなく、無意識なのよね。

それでも、自分にできる努力はいつだって精一杯してくれている。
その姿勢は感動的で、尊敬が湧き上がる。
それこそ、真に「有り難い」ことだと、私は心から感じている。
だから、何百回でも説明するよ。

でもさ、、、。
小紅、一度説明すれば通じる、。。。なんて楽なんだ。。。(笑笑)

 

 

前半の茶葉、布袋から水篩に出す。
え?水分?
葉面が濡れている・・・、なんで?

昨夜の雨だ、しまったーーーッッ、まだ残っていたーーーっっ。
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紅『えー、おかしいなー、さっき見たときはなかったよね。』

まだ乾いていないところがあったんだ。
下の方、蔭になっているところ、よく確認しなかった。
しくじった・・・。
あんな雨の後だ、こういう可能性があるのは、十分わかっていたはず。
論山だったら、風も強いし、茶樹の丈も低いから、問題なかったろう。
でも、四巻の大きな老茶樹なんだよ、摘む前にもっと確認して、
これも摘まないよう指示するべきだった。

紅『愛子、大丈夫みたい!一番上のここだけだ、ついさっき摘んだ部分だよ。』
愛「下の方も見てみよう、、、うん大丈夫そう、よかった。
 でも、水滴付いているのまだあるから、薄めにしよう。」

紅『後半届くまで、木架で中に置いとく?』
愛「ダメ、時間が足りなくなる、届いた分からすぐに晒青開始。」

晴天の香りはないものの、重厚で湿度の高い青りんご香。
原生香もしっかり、好い原料。
好いお茶になる☆

雲が多くなってきた。
後半分の晒青が不足するかも知れない。
万一に備え、前半分で少しでもフォローしておきたい。
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そういう意味でも、今日は論山でなくてよかったかも!
論山だと、途中運搬は難しい、摘み終わってから全部一気に届くことに。

雲多く、なかなか香りが上がらない。
時間かかりそうだ。
陽光来い~~~。

 

よし、今のうちに「あれ」を見に行こう!!!
南山の老茶樹より「更に古い老茶樹」が、家の上にある。
あったことに、昨秋気付いた!!!
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いや、知ってはいたんだろうけれど、早期に候補から外していたから、
すっかりおとんの頭から抜けていたのね。
でも、当時と今とは、状況が違う。
今になると、候補にあがってくる。
南山より古いって言ったら、何百年物だよーーー☆

しかし、何度も何度も老茶樹の話題になっているのに、
なんでおとん、この樹の存在を思い出さなかったかなぁ。。。
多分、自分で植えてないからだろうな。
南山のように、多分おとんのご先祖さまが植えたのだろう
(代々おとん家が管理している場所だから)、ということではなく、
この家を建てるためにこの土地の管理を引き継いだときには、
もう大物の老茶樹でそこにいた。。。という感じらしい。
そりゃあ、思い入れが違うよね。

まあいいや、今気付いたからきっと今がタイミングなんだ。
確かに、今でも優先順位からは外れる。
でも、一度作ってみたい、どんなお茶になるんだろう~~♪

 

すぐ到着。
ここだと家の状況も分かるので、安心。

立派な茶樹☆
遠くからでもひと目で、古いのが分かる。
植え方も、樹の大きさも、現代のとは違う。
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おおおー、よく見ると、みんな見事な紅芽鉄観音!!!
実は、これって珍しくてすごいことなのよ☆
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昔は、品種のことをわかっている人が少なかったから、
現存する古い茶樹は、品種がごちゃごちゃになっていることがほとんど。
安渓全体に、昔は60種類以上の茶樹が自生していたそうで、
その中から「紅芽鉄観音」だけ選んで栽培していたなんて、
本当に滅多にないすごいことなの☆

どんな方が植えて、育てていたのかしら!!!
数百年前よね。。。
もしかしたら、とんでもない「茶仙」かもしれないよおおおーーー☆(笑笑)
お会いしたいわ~~♪

ほら、覚えているかしら?
南山の老茶樹も、もともとは違う品種(紅芽以外の鉄観音)が数本混ざっていて、
おとんがそういうのは全部抜いて整理したから、今は紅芽だけになっている。

あれれ??
もしかしたら、ここもそうかなあ???
おとん整理した可能性はあるよね。。。聞いてみよう。

なんか暗くなってきた?
蒸し暑いし・・・、雨くるね・・・、まいったなぁ。
そろそろ後半到着する、戻ろう。

わーお♪
雲は多いものの、時折射す陽光のおかげで、甘い花香が起き上がっている。
いいぞいいぞ、その調子。
晒青中の茶葉の上を蝶々が舞っているよー!!!
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この香りお花の蜜じゃないよ~~。
うふふ、30分くらいずっと茶葉の側から離れない。
黒にオレンジ色の模様、美しいね。
紋白蝶みたいな小さい蝶々はよく見かけるけれど、これは珍しい。

後半が届いた。
すぐに晒青。

雲行きが怪しい・・・。
頼む、雨来ないで~。

 

晒青中。
向こうの山に雨が降っている、もうすぐこっちに来そう。

うぇいうぇい部隊、撤収。
おかんもいる、おつかれさま~。
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ポツリ。。。わわ、来た、小紅ーーーっっ。

ダッシュで軒下へ一次避難。
空の様子を見る。
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春の山は、にわか雨が多い、時に霧雨のように、時に激しく。
春の空は、一瞬で状況が変わる。
降ったり止んだり、雲が出現したり太陽が出たり。

だめだこりゃ、、、しばらく止みそうもない。

となれば、仕方ない。
走水がまだ不十分、特に後半。
風通し好い場所で涼青しながら、様子を見よう。
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立入り禁止、参観禁止、触らないで、入らないで、土足厳禁。
そんなことが言いたい。
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徹夜で作っていたのが、これら達。
どれほど効果があるかわからないけど、、、現在、見た人の反応を観察中。
秋までにまた考える。

言っても聞かないし、、、
書いても読まない&読めないし、、、
モノを置いても移動させる&超えるし、、、
突然やってきて自分勝手に振る舞うし、、、
もう、、、ほんっっっと、大変なのよ・・・。

食品なの、お願い、触れないで。
一般的に手洗いの習慣がないのが、本当に嫌だ。
この20年、各地の製茶現場で、茶葉を触る前に手を洗っている人を、
私は一度も見たことがない。
その手で、勝手に茶葉をにつかむ、触る。
あなたのものじゃないの、お願いやめて。
発酵中なの、お願い動かさないで。
トイレと土の上を歩いた靴で、製茶エリアに入らないで。
ああ、もう、本当に寒気がしてくる・・・。(苦笑)

ここ、山の中の家だから。
特に春は、雨が多くて土がぬかるんでいる。
外からここへ来る人の靴は泥だらけ、雨の日は水びたし。
製茶中、家の中の掃除が大変&床が滑って危ない。
他にもいろいろ。。。

でもね。

ここは、もともとそういうところ!
そういうところに、勝手に入ってきているのは私。
中国茶は、もともとそういうもの!
そういうものに、興味をもってしまったのは私。

だから仕方ない、、、。
で終わるわけないじゃん!(笑笑)
できる工夫はなんでもやってみる。
もしかしたら、数%は効果があるかもしれない。
だって、清潔はおいしいお茶の基本だもの!!!

 

品【16秋13号】
おとんと一緒に飲みたかった。。。
一緒に確認評茶しようと思って、揃えてきた。
私も久しぶりに飲む。
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うわうわ♪ 香りも味わいも濃厚だー☆
早く16秋の《心の隊員》募集しなくちゃ!!!
お披露目しなくちゃもったいないっっ♪

小紅が、お弁当もって戻ってきた。
温かいうちに食べて?
ありがとう、でもお茶が先だよ、ごはんは後。

涼青終了。
第一揺青開始。

ごはん♪
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これ何人分だ?かなり入る。
残すの嫌だからがんばって食べきってしまうけど、、、やばい、この調子じゃ太るー。

 

 

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本日の製茶終了。
バイクで迎えに来てもらって、小紅は製茶所へ帰宅。

ひとり夜中のおやつ、葡萄好き~♪
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一番熟してそうな一房を選んだけれど、まだ未熟だわ。
うー、、、なんか野性的な、、、生長途中の味。
食べられないわけじゃないし、まずくはないけれど、食べにくい。

お茶も果物も、なんで熟する前に収穫するんだろう。
こうやって買う人がいて、売れるから、だよねえ。。。(笑笑)

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