正式には《芸術造型保健名茶》《芸術造型保健花芯名茶》と呼ばれる。
1986年に《緑牡丹》を「黄山のお父さん」が発明し、それから次々と30種類以上の《芸術茶》を発明してきた。
テーブルにグラスをずら〜っと並べ、ひとつずついろんな種類の今年の《芸術茶》を丁寧に入れ95℃前後のお湯を注ぐ。
グラスと同じ目線になるようにかがみこみ...わくわく。
「きたきたっ!」
「あっ、こっちも!」
「あっちも、見て見て!」
「うわー!」
「出てきたよ!」
「来るよ来るよー。」
「ほら、沈んでいった!」
「ここ、花が浮いてくるよー!」
6代目も一緒に子供のようにはしゃいで...
「幸せだね〜。」
「楽しいね〜。」
「辛い事も忘れちゃうね〜。」
なーんて、お互い顔を見合わせながら...にっこにこ。
今年の《芸術茶》は、なかなかの仕上がり!
例年に比べ、茶葉そのものの出来がよく、しかも豊作で値段も安い。芸術茶用の茶摘みと製造は今年は4/1に終了。
もともと、全て標高1200m以上の汚染が無く、化学肥料の使用も無く、新芽に農薬等の影響が無い事などが検査された高山の畑で茶摘み製造され、ひとつひとつが担当の職人による手作り。
それぞれの種類に合わせて(イメージや花との相性等)茶畑も変わるため、一種類づつ全ての味が違う。
半月程の間に、総勢約400人の職人がそれぞれ担当の《芸術茶》を一種類だけつくり続ける。
こまかい茶葉の扱いや、細工の技術が必要とされるため、最低でも3年は練習しないと一級以上の茶葉は触らせないそう。
その代わり、技術に比例して日給も高い。
実は、昨年お気に入りで購入した《芸術茶》の中に、一本の短い髪の毛を発見!
どの中国茶でもこの可能性は避けられないのが現実だけど、すぐに6代目に連絡したら、
「申し訳ないっ!衛生には特に気をつけてはいるけど、まだまだ日本や諸外国のレベルには達していないね。
実は輸出先のドイツからも同じ報告があったんだ。すぐに対策を考える、教えてくれてありがとう!」
そして、今年。
彼の会社の商品となる全ての産地・工場で、白衣ならぬ青衣と帽子着用が義務付けられていた!
(さすが6代目っ!)
いいお茶を作り続ける為の妥協しない努力と向上心、その年々の品質により決める真摯な値段、相手が誰であろうと絶対に値下げせず品質が変化した商品も絶対に売らないプライド、そしてお茶に対する純粋な愛情。
「黄山のお父さん」とその息子の6代目から、教わり、考えさせられ、感動させられる事は非常に多い。
大好きな尊敬する中国茶の大先生!
〔番外編〕
今年出来たてほやほやの新品種の《芸術茶》。
まだ、名前も値段も決まっていないの?
え、まだ誰にも見せていないの?
私がはじめて?うわ〜、感激!
「どんな名前がいい?一緒に考えて!」(by6代目)
いいの?ほんと?...どきどき。
お父さんの意見も聞かなくちゃ、山に電話電話...
んーとね〜。
形は、、、あひる?鴨?
茶樹は、、、
高山の大自然でのびのび育てた雲霧茶の野茶でしょ?
味は、、、(同時に品茶)
「野鴨茶!」...決定!
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