真の伝統法

スタートが要」の続き。

話題は、「昔の鉄観音(原料)」→「昔の鉄観音(作り方)」に突入~☆
昔のその原料を、どのように加工していたか!!!

 

実はこれ、過去に何度も聞いている。
が、更に聞く。
もっと具体的に、もっともっと感覚的に、知りたい。
だって、見たことないんだもん。
何度聞いてもおもしろいし、想像が広がる。
おとんの話しに、感覚がざわめく。

聞き方は、毎回違う。
視点が違う。
「茶葉の状態」だったり、
「色香りの変化」だったり、
「太陽の動きと一日の家族全体の動き」だったり、
「家族ひとりひとりのタイムテーブル」だったり、
「気候と着るもの食べもの」だったり、
毎回着眼点を変えて、何度も何度も通し(ひとつの茶葉の摘む前から仕上がりまでの流れ)で聞く。

そうすると、いつも多くはすでに聞いた内容だが、新しい情報もある。
おとん、徐々に思い出してくれるから。

それから。。。
時々聞かないと、おとん、本当に思い出せなくなってしまうから。。。
私たちは、おとんの話がもっと聞きたい、何年先までも、いついつまでも聞きたい。
だから、ふたりで協力して、努めて聞くようにしている。

 

今日の着眼点は、「進行のタイミング」。

はっきり言って、これ、「技術の要」。
これでお茶が変わる。
原料が同じでも10人作れば10通りの違う茶葉に仕上がるのは、
人によってこれが千差万別だから。
真似したくてもできない、センスや感覚的なものが大きい。
理屈や経験だけでは一生会得できない。
「門外不出」「一子相伝」級の製茶技術の要。

 

雨上がった?
気圧上がってきた?
でもまだ降りそう?
明日は摘めるかも?
うーん、、、摘まないかもしれない、、、けど、摘むかもしれない。
うわわ、、、そうとなったら今日中にやっておきたいことがたくさんある!!!
時間がないーーっっ、ふいみーん、忙しくなってきたぞーーーっっ。

 

【メモ:キーワード】
◆テーマ:昔の加工進行のタイミング

・標準、なし:適当、だいたい、なんとなく(それが標準!)
・根拠、なし:親の真似、経験、感覚(それが根拠!)
・こだわり、なし:摘んだら作る。採れるときに摘み、帰宅と同時に加工開始(晒青)、寝るまでに仕上げる(揺青)、起きたら開始(起火→ホン干)
・太陽と連動:明るくなったら動き出す、暗くなったら寝る、雨なら休む
・夜は松明:よく見えない、色はわからず、香りや音や手感等、感覚で判断
・人間優先:疲れたら休む、嫌になったらやめる、寝たかったら終了する、ご飯の時間になったら先に食べる、量が少なければ丁寧、多ければ適当に切り上げる、機嫌がよければ張り切る、飽きたら手を抜く
・看人作茶?:手が空いたらやる、手が回らないときはできるまで放置

 

なんて天然なんだ。。。標準がないのが標準だ!!!

これこそ「真の伝統法」ーー☆(笑笑)

 

要するに、「茶葉の都合」じゃなくて、「人間の都合」?!
人中心、人のタイミングが優先だ。
もちろん、茶葉は壊さない。
けれど、『こだわらない、適当、だいたい』、、、か。
そうよね、それが当時のありのままの姿のはず。
いや、当時なりのこだわりはあった、と私は思うけど。
ただ、それを言葉に変換していないだけだろう。

想像できる。。。
電気がない時代、日が沈めば真っ暗闇で、太陽の都合で人は動く。
となると、茶葉はどういう動きになるか。。。

ああ~~イメージが膨らむなあ~~♪

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