・出来上がったばかりの1yinと、1.5yinの違いを品茶。
・昨年のお茶を混ぜたものと、今年のお茶だけとの違いを品茶。
・2yin1提同条件で、頭春茶と3春茶の違いを品茶。
いよいよ、、、。
・茶庫の中から今年の高級茶葉を全て持ち出し、品茶。
さあ、どのお茶を使ったらyin花の多いおいしい茉莉花茶ができるか!
オーナー・花の師匠・茶葉の師匠、4人で品茶しながら相談、相談、また相談。
今年は手工で形を作った高級茶葉がとにかく少ない。
昨年作っても売れなかったそうで、今年は市場にほとんど出ていない。
お茶のペットボトル飲料が急激に増え始めたのも、大きく影響しているらしい。
いいよっ、いいよっ、元からそれは考えていないから!
手の込んだ形=おいしい、じゃないからね。
人が触れば触るほど髪の毛など雑物も多くなってしまうし、
決して衛生的とは言えないし、茶葉の香りも飛びやすくなるし。
今年、ここで一番多いyin花は4yin1提。
茉莉花茶として一番いいのは? 5〜6yin?
ここまですれば提花はそれほど必要なくなる。
7yinすればそれ以上にいいけど、リスクが高い。
yin花ごとにホン干するから、どんどん茶葉は壊れていき、
華奢な形の手工茶葉は、熟練した職人さんが担当しても、
いきすぎればボロボロになっちゃうの。。。
開始したときの何パーセントが最後まで残るのか?
お茶の味もなくなってしまい、茉莉花の香りを楽しむだけになりかねない。
10yin、20yin、もちろんやればどこまでもできる。
できるはできるが、そこまでの必要はないでしょう。
実験はしてみたい、でも遊びじゃないからね。
さあ、どうしよう。。。
《もう引き下がれない!》
茶葉とグラスに囲まれて、数時間品茶を続ける。
時間の経過による、湯色や味の変化も重要だからね。
手工で形を作ったもの、一番いい原料茶葉は《龍団珠》。
これは定番、ピンからキリまで今年もある。
オーナーが今年も産地で仕入れた一番いい明前の《龍団珠》、これは間違いない。
これは候補!
形は作っていないけど、お茶としておいしいのは?
《白毛尖》!
これも明前茶、でも形を作っていない分、原料茶葉代が安い。
オーナー自ら産地で買い付け、何日も何日もここでみんなで手作業した。
茶梗などを取り除いた後の《白毛尖》は、葉だけが残り葉底がとてもきれいです!
これも候補!
ううぅぅぅ、ううぅぅぅ、ううぅぅぅ。。。(悩)
愛「一番少なくてどのくらいからできる?」
オ『どれくらい欲しんだ?』
愛「何トンものお茶の前では、笑えるくらい少ないよぉ。。。」
オ『あ? 何キロでも作ってやるぞー。』
愛「少量の特級でも最低何十キロかは作るでしょ?」
オ『今年は暇だから、やってやるぞ!
な、師匠、できるよな?
でもな、2〜3キロの7yinなんか作って、どれだけ残るかは知らねーぞっ。がははっ!』
愛「あうぅ、、、。」
愛「どのくらい日数が必要?」
オ『7yin? 普通は早くて一ヶ月だな。』
愛「う、、、。」
オ『心配するな、そんなちびっとあっという間に出来上がるから。がははっ!』
どちらにするか迷っている私にみんなが言ってくれた。
『1種も2種もかかる手間は同じだ、両方とも作ってやるぞーっ!』
2種も作ってくれるの?
やばい、こんな贅沢いいのかな!
え? いくらかかる???
うぅ、、、ダメだ、ここまで盛り上がっておいてもう引き下がれない。
《決定!》
よし、決めた。 私も女だっ!(・・・?)
お金がなくなったら帰国すればいい。
《心の隊員》だっていてくれる!
2種に決定。 つくるぞ、愛里茉莉花茶ーーーっ♪
《03:7yin愛里茉莉花茶♪》
《龍団珠》と《白毛尖》。
最後に候補に残ったこの2種。
産地も茶摘みの時期も品種も同じ、外形・葉底・値段が違う。
yin花の量もほぼ同じにします。
提花はしません。
玉蘭花も一切使いません。
7yin目指してがんばるぞ〜♪
外形が違えば、yin花時の茶葉の香り吸収力が違う。
ホン干の温度も違う。
葉底が違えば、湯色や味が違う。
値段が違えば、楽しみ方が違う。
産地も茶摘みの時期も品種も同じでも、yin花の量が同じでも、
細かくいろいろな点で違いが出て来る。
これの違いが、とても楽しみだね〜♪
愛「今日からお手伝います!」
オ『おー、師匠にしっかり教われよ。』
愛「は〜い。」
愛「よろしくお願いいたしまーすっ。」
師『心配しなくて大丈夫。おいしいお茶作ろうな。』
愛「誰も飲んだことない茉莉花茶ね!」
師『ああ、特別なやつだろ?仕上がりよかったら少し分けてくれよ!』
愛「もっちろ〜ん♪」
師「じゃ、花が来るまで少し休んでいろ。」
愛『はいっ、分かりました!』
夜に備えてちょっと昼寝します。。。これ、とっても重要。本当だよ!
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