製茶班が忙しくしている頃、茶摘み隊が帰ってきた。
ん?今日の鮮葉はいつもと違う。 なんでだろう?
おとんもいつもより細かく晒青の指示を出している。
製茶中の愛子も飛んできた。
なんだろう?
え?これ愛子のリクエスト?今日タイミングがきた?すごいすごーい!
あー、なにが違うか分かった!
一葉摘みだ!
成熟したものだけを選んで摘んだ?
そうか、うわー贅沢。
もしかして、去年の「一葉王」みたいのができるのかな?!
でもこれすごい、どうやって摘茶するのだろう?
一葉摘みのはこれまでにも06秋の一葉王とかで飲んでいるけど、
この状態で実際に見るのは初めて。
これ摘むの大変だろうな、時間かけても少ししか摘めなさそうだし。
←芽、発見。
←これもだ。
ふ「なんで芽があるの?一葉一葉で摘んできたはずだよね?」
愛『ん?ふいみん何度も茶摘みしてるでしょ?
家に帰って自分の籠の中身出した時どうだった?
100%ふいみんが摘んだ芽や葉だけじゃなかったでしょ。
山や畑で茶摘みしていれば自分で籠の中に入れていなくても自然に他の
ものも少しは入っちゃうじゃん。
それから、この芽は未成熟の葉だから、多分摘んでるときに取り除いて
捨てたはずが籠に入っちゃっていたとか、あるいは摘んだ単片(一葉)に
くっついて一緒に摘んじゃったとか、そんなとこでしょう。
さっきチェックしながらぽいぽい捨てたけど、まだ残ってた?
見つけたら取り除いておいてね。』
あー、チェックしながら取り除いたんだ。
それで地面にちらほら落ちているんだ。なるほど。
[女尼]