愛子とおとんの会話が進む。
愛「今年は2代目3歳、結構来る年だよね。楽しみ~♪
気温下がるといいな。その前にもうちょっとだけ雨も欲しいね。数時間だけ。
ねえおとん、そういえば茶苗がないよ。今春どうしたの?」
お『それがないんだ。天然野生が多く残っているいつも入っている山はどこも
茶園開発が進んで一生懸命探してみたけどまるっきりなかったんだよ。
この辺じゃもうなくなってしまったよ。茶苗が作れない。
どうすることもできない。』
愛「うそでしょーーー。少しも?全然?まったく?うえぇぇぇ・・・。」
ふ「え?なに?おとんの2代目茶葉もこれから飲めなくなっていくってこと?」
愛「そういうことだよぉ・・・。うわぁぁぁ・・・。」
お『あと一箇所だけ可能性がある。80キロ位先の村に多く自生している
山一帯があるのを知っている。でもな、そこも今はどうなっているか、、、。
行ってみないことにはわからないな。その村の知り合いに聞いてみる。
もしも開発されていないなら、もしもあるなら、どれだけお金を使っても
いいから取ってこよう。もしもまだ残っているならこれこそお金の問題じゃ
ない。でも向こうもどうなっていることやら、、、。あったらつくろうな!』
愛「もちろんだよーーー!!! え、、、じゃ、雑種茶(=野生茶)は?」
お『ないない。これがぜんぜんないんだ。愛子に頼まれて大勢雇って山に入
ったけどな、1日かけても少ししか摘めなくて製茶ができないんだ。
そのあたりも開発されている。』
愛「うぇぇえーー。野生の雑種茶までなくなった?もう飲めないの?
うっそぉぉぉ・・・。」
お『雑種茶もこの辺じゃもう無理かもしれない。近くの村にまだ少し残っているとは
聞いた。その村の知り合いにも電話して聞いてみる。
あるようだったらこれも金がかかっても構わない。摘みに行こう!』
愛「もちろん!!!一緒に探しに行くーーー。」
by愛子
そ、そんなーー。あの03年に飲んだ「何?これお茶?」と思った
あの天然野生はもはや存在しない?!しかも2代目ももう育てられない??
野生茶さえ消えてしまうのー?
そういえば、来たときに違和感があった。何か違うって。
愛子に言われて改めて外を回ってみると、茶苗畑が野菜畑になっているっ?
このままでは2代目もそのうち消滅、、、? うわ、、、そんなのやだーーー。
角度は反対になっているけれど、同じ場所。
左:今年の様子、右:04年秋の茶苗の様子
04年、2代目茶苗がたくさん
(角度が若干違うけれど)↑この辺の場所は今野菜畑になっている。
写真を改めて見ると大分変わってしまった。ショック。
一体これからどうなってしまうんだろう? [女尼]