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いつか、行けるかな

愛『ふいみーん、こっちこっち』
ふ「はーーい、ちょっと待ってー。」

 そこを登るの?

着いた!
 これはまた景色のいいこと!
向こうの方の山でまだ茶摘している人がいる!(写真真ん中より少し右上)
(ズームで撮って更に拡大した、茶摘してる人見えるかな?、、実際は遠い)

 おとんの畑の樹って、みんなこんな感じなの?
愛『2代目とかの好い原料はね、3歳樹でも同じ位の大きさだよ!』

 
愛『でも、そうでないのもあるよ。ほら下を見て、これ、おとんの老茶樹だよ。』

ふ「えー、これで老茶樹?周りの畑の樹よりすごく小さいような、、、。」

愛『うん、おとんが言う老茶樹だからさ、一般茶園の鉄観音から言えば若いよ。
  それにおとん、剪定が丁寧だからさ、剪定が丁寧だと樹が小さくなるでしょ。
  同じ年齢の樹でも、周りの農家さんの樹とは全然状態が違うでしょ。

  ほら、東山のおとんもそうでしょ!
  茶樹を少なく一本一本を小さくすれば発芽率が低いから、他の農家さんに
  比べれば産量は極端に少なくなっちゃうけどさ、その分その小さな樹から
  育つ数少ない枝や葉には、栄養も行き渡り日光も当たり風通しも好い。

  それから、おとん、人工的な味や化学ものが嫌いで一切使わないでしょ?
  間隔広く少なくすれば人工肥料使う必要ないし、年に何度も何度も収穫す
  る他の農家さんの鉄観音樹とは品種も違うしこういう剪定をしているから
  おとんの樹は年に1~2度しか発芽しないの。そうすると虫の時期に樹は
  発芽なんかしないからおとんの樹には農薬使う必要もない。害虫が発生
  しても一本一本チェックして手入れができるから害虫が発生しても気がつ
  くのも早く処理も早く隣の樹に移る前の最少量で被害が防げる。

  その代わりに、収穫量も少ないし年間通じて手間はかかるけどさ、その分
  その原料の品質はとてもとても高くなるよ。』

ふ「なるほど。本当に東山のおとんといろんなところで似ているー。」

愛『ふいみーん、あっちだよ!』
 愛子、山の向こうへ指している。
なんだろう?

愛『ほら、あそこの向こうの大きな山がおとんの高山畑の中でも一番の高山
  畑がある場所だよ~♪ここから歩くと2、3時間くらいはかかるかな。
  頂上近くには3歳になる特王の樹たちがいる、会いたいな~♪』

ふ「ほえーーあんなに遠く!あ、もしかして愛子が言ってた風がすごく強くて
  環境の厳しい場所ってとこ?」

愛『あ、そこは違う、2年前だったかのブログに360度の画像アップした場所
  でしょ?あそこもここからだったら多分2~3時間はかかるよ。
  あそこは標高が1000mなくて900m位なのに、どこよりも風が強くて寒く
  て茶樹の生長は遅いの。

  周りの山が離れていて孤立した山の頂上だから常に強風が吹いているの。
  真夏でも肌寒くて雨風がダイレクトに当たる厳しい場所だよ。
  そこには最初から林木も生えていなかったんだよ、その代わりに、すごい
  鉱物質の好い岩がごろごろしていてびっくりしたよ、畑にするのとても大変
  だったんだって。おとんは基本的に元からその場所にあったものは動かさ
  ないから、その鉱物岩もそのまま茶樹と一緒にそこにあるの。
  そこの茶樹の生長は遅いし生き残る樹も少ない。

  そんなこんなで、更に収穫は少なくなるんだけど、強い野味が出る原料に
  なることが多い場所。同じ時期に他の場所に植えた苗と元は同じなのに、
  そこで生長すると特殊な香りや味わいが出てくることが多いの。
  なんかさ、自然の力ってすごいよね~♪』

遠くてよく見えない、、、けれど、いつか行ってみたいな。行けるかな。 [女尼]

 

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2007年10月30日 14:45に投稿されたエントリーのページです。

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