夜は篩花機、朝は起花機に変身~♪
茶葉から花を取り出すのが起花。
ひとつの機械が二通りに使える。
中にセットする2種の篩の種類を、用途に応じて変えるの。
この種類にyin花していた花の一番好い香気タイミングは過ぎた。
香気ピークは過ぎたが、まだほんわりとその好い香気が残っている状態。
ただし、このまま一緒にしていたら劣化していく花香まで茶葉に移ってしまう。
なので、まだ好い香気が残っている今、花香が悪い香りに変化する前に、
茶葉から花を取り出す。
茶葉&花。。。一晩だけの逢瀬。。。朝が来ればお別れね。。。再見~。
大丈夫!
花の姿は消えても、茶葉の中にはその素晴らしい香りがしっかりと
見えない姿となって残っています♪
この種類は好い等級の茶葉よ~♪
オーナーが毎年力を入れているオリジナルの1種、100%今春の頭春茶。
100%の新茶で作る茉莉花茶なんて実際は少ない。
オーダーでもしない限り、仕上がった花茶の中で探しても無理無理~。
昨年や一昨年の陳茶を新茶とブレンドするのが花茶として一般的な加工だから。
特に今年は、春の茶[土丕]価格が1.5倍~2倍だった。
原料となる茶葉が、毎年高騰している。
となれば、100%今春の新茶で以前のような予算で好い花茶なんて作れるはずもない。
頭春茶100%で作ればもっと高価になる。
花茶現場は、毎年厳しくなっている。
そんな中で、100%新茶でしかも頭春茶でオーナー自信作!と来れば!!
とおおおーーーぜん、愛莉花茶になる1種で~す♪
当然予算は上がるが・・・仕方ない、これも時代の流れ。
だからこそ、こだわった好い原料を選択し予算をかける愛莉花茶だからこそ、
可能な限り好い加工条件で仕上げたい。
まだ便乗者と一緒、というよりも、ここまで便乗させてもらった、という感じかな。
多yin独立するまで少しでも量が多いほど安定加工ができるから、
ぎりぎりまで独立させない方が好いのであ~る。
起花機からは、昨夜の篩花と同じように3箇所から分かれて出てくる。
ただし、出てくる種類は篩花機仕様のときとは違う。
真ん中。
花。たくさん。
上段の篩で取り出した花。
まだ香気の名残あり。低い等級の圧花に再利用する。
左。
花と茶葉。少なめ。
上段の篩で離しきれなかった種類。
この後、手でひとつひとつ花を取り出す。
右。
茶葉~。花の次にたくさん。
上段と下段の篩で花を取り出せた茶葉。
この茶葉たちが次に向かうのは、復火!
起花で取り出したまだ使える花は、低い等級にあげましょう。
圧花。
これだけ集まれば、まだ香気はある。
香精(人工香料)使うよりも香りは弱いし手間もかかるが、
自然な香りに仕上がる。
オーナーは基本的に香精が嫌いで使わない。
私も香精使った花茶は飲みたくない。
安い等級の花茶にはよく香精が使われる。
香精を使った方が簡単で安く大量に仕上がる。
一般的には、飲んで香精使っていることを見分けられる人は少ない。
飲んでも分からないように加工するし・・・。
100%新鮮な茉莉花を使った花茶なんて市場に存在しないし・・・。
それを茉莉花茶として最初に飲んだとしたら、『花茶はこういう味』だと
認識されることでしょう・・・。
でも、新鮮な茉莉花を使った花茶を飲みなれている人が飲んだら、
『なにかが違う』と気が付くことでしょう・・・。
汗が。。。滝だよぉ。。。
私は籠がいっぱいになったら籠を変える人&花籠を運ぶ人。
あづいよぉ。。。まだ朝なのに。。。ふぅ~。