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篩花

篩花機、活動中~。 
 ド・ッド・ッド・ッド・ッド・ッドーーーー。
叫ばなければお互いの声が聞こえない~。

傾斜している篩花機には篩花用の2種の篩いがセットされ、
毛花たちは上から下へと篩われながら選別される。


下からは2種類が出てくる。
画像右は、正花。
画像左は、まだ標準まで開いていない花、もう少し養花が必要。

左から出てきた花。
 もう少し養花する。
或いは、等級の低い茶葉に使う。

右から出てきた花。
 正花♪
愛莉花茶に使うのはこれー!

篩花機の側面から出てくるのは、小花・紅花・ゴミ等々。

赤茶色に見えるのが紅花。
摘むタイミングが遅すぎた花、1~2日前に摘めば正花になれた。
香気タイミングがすでに過ぎ、傷み出し微醗酵した紅色に変色している。
こうなるともう好い香りはしない、放っておけばさらに臭くなっていくだけ。
yin花には使えない。再見~。

小さくて白い硬い蕾のままなのが小花。
摘むタイミングが早すぎた花、1~2日後に摘めば正花になれた。
蕾が開かないので香気も開かず、いつまで待ってもこのまま。
養花しても開かない。yin花に使う意味なし。再見~。
『モ~モ~』にあげる!

この小花の比率が多いと、毛花としては等級が低くなる。
小花が多いのは摘花法が悪い、花茶生産者としては一番避けたい毛花等級。
小花は重量があるのに使えない花だから。
例えば、小花が4割も入っていたら、100キロの毛花を仕入れても使える花は6割以下。
多少安く仕入れられても、オーナーも私もそんな毛花等級は仕入れたくない。

しかし、それぞれの工場オーナーによって方針は違う。
近くの工場は今夜、小花4割の安い花を大量に仕入れていた。
一般的に、花茶の注文主と製茶側とは、毛花量で話が進む。
小花が多いほうが毛花は安い。安い毛花を仕入れた方が製茶側の材料費安くあがる。

がははオーナーは、等級が低い茶葉にも、その日の相場標準より多少高くても
等級の高い毛花を必ず選ぶ。これはオーナーもともとの方針。
『花茶に重要なのは花の品質、安い茶[土丕]でも花が好ければましな花茶になる。』
『花茶作るのに花でけちってどうする?信用が落ちるだろ。』
『5yinしたって安い花の5yinなら、好花の3yinの方が遥かに好い花茶になる。』
『香気の低い安い花で5yinしたって6yinしたって、そんなの意味なしだ。だろ?』
『多少高くても必ず高品質な花を選べ。』
『その日そういう花品質がなかったら?仕入れるな、そういう時は待つんだ。』

愛莉花茶には、9ceng花という素晴らしい等級の毛花のみ事前予約して仕入れる。
他にも、愛莉花茶の花にはいくつかの条件がある。
全部満たした花を使わなければ、愛莉花茶とは言えない。
そんな花、予約しない限りありえない。
それから、好い花オーナーとの縁がない限り、ありえない。

花オーナーとがははオーナーとは、20年以上の付き合い。
中国で言う義理の兄弟の関係。がははオーナーが兄。
(ちなみに、私が男だったらオーナーと私も義理の兄弟。
がははオーナーは私の大兄で、花オーナーはちょっと下の私の弟。)
オーナーは、この花オーナーが薦める花以外仕入れない。
花園の管理や土壌や農薬関係などの状況、花質を一番わかっているのは花オーナー。
花オーナーも、がははオーナーの要求をよく理解しているから、
愛莉花茶加工日は必ず自分の仕事が終わってもここの工場に来て、
加工参加しては開花の経過を確認しながら一緒に時を過ごしていたそうだ。
今夜も一緒に作業している。
愛莉花茶は、このふたりの協力なしには作れない。非常感謝。

さて、赤く見える紅花は、前日の気候が影響するし、篩花で取りだせるし、
とにかく重量が軽いので、仕入れ時に重量の重い小花ほど重要視しなくても好い。
紅花が若干大目でも、その日の正花が高品質であればそっちの方が毛花品質として優先。

今日の毛花は9ceng花。
要求通り!! 超ーーー高品質~♪

 あ。そろそろ篩花が終わる。
次の作業に進む。
更なる力仕事が始まるよーーー。

 

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2007年07月26日 22:45に投稿されたエントリーのページです。

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