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2007年06月26日
モンスター碧螺春
《果蜜味の碧螺春:
東山070323》
「こんなにすごい碧螺春は存在しない♪」
「なんだこの甘さ、誰かが熟した果実の蜜を混ぜたのか♪」
「これこそ果樹園100パーセント、バリバリ希少な碧螺春だ♪」
「他の中国茶に絶対にありえないこれが碧螺春か、すげー♪」
と個人的に興奮して帰国したのに、品茶してくれた茶友からはなぜか人気がなくて、
品茶後に単品の希望者がおひとりしか現れず、それがとても不思議でした。
やっとその原因が分かりました。
品茶会に参加してくださったみなさまのお蔭です、ありがとうございますっ!!
単に「濃すぎ」たのです。(笑笑)
淹れた茶葉が多すぎて「濃すぎ」たのではありません。
淹れた条件は同じです。
茶葉の栄養成分濃度が「濃すぎ」!
栄養が豊富でそれぞれの成分が濃すぎて複雑すぎて旨みが凝縮されすぎだよーーー。
おっとーーーんっっっ!!
こんなのみんな分からないってばーーー、どーしてくれるのよー。ぶぅ。。。(大笑)
東山おとんの碧螺春。
抽出したその茶湯、品茶会では平均して多くの人がそのままではおいしいと感じにくい?
なぜ?
比較すると、龍井はおいしいと感じやすい?
その龍井と同じ条件で淹れても、おとんの碧螺春はおいしいと感じにくい?
考えられる原因はひとつ。
試しに、抽出したその茶湯をお湯割りしてみた。
単に、お湯で2倍に薄めたの。1煎目も、2煎目も。
『うんまあーーー♪』
って、どれどれ? ほんとだーーー!!
お湯割りして初めておいしいお茶だと気付く人が多かった。
・・・ということに、私も初めて気付きました。(苦笑)
《今週末の品茶会で淹れ方》
・緑茶用の蓋付きの審評杯(150cc)
・茶葉3グラム
・1煎目:熱湯注いで蓋して4分 →審評碗に茶湯を出し切る →飲む飲む →お湯割り →飲む飲む
・2煎目:熱湯注いで蓋して4分 →審評碗に茶湯を出し切る →飲む飲む →お湯割り →飲む飲む
《東山070323=3月23日の東山碧螺春》
これはお湯で2倍に薄めても分かりにくかった、3倍に薄めました。
この日の茶葉は、滋味があまりに凝縮されすぎていることが原因で、
飲み手が一般的に手に入る茶葉と同じ感覚で淹れて飲んでしまうと、
濃厚なエキスのように感じてしまい(濃縮還元のジュースの原液を飲んでいる感覚に近い)、
かえってその好さが分かりにくい、のだと知りました。
おとんや私達は、評茶の基準で抽出して茶葉品質を判断することが習慣になっているので、
日常からその濃度で飲むことも標準になっているため、そんな単純なことに気が付かず・・・
・・・あぁ、すみません。
たったおひとり、5月の品茶会でこの茶葉をご自身で単品指定希望なさった方に、私は感動しています。
その味覚、感覚、只者じゃない。。。(笑笑)
5月の品茶会に参加してくださったみなさま!
品茶会終了直後に出国したためお礼が遅くなりました、本当にどうもありがとうございました。
週末の6月の品茶会に参加してくださったみなさま!
本当にどうもありがとうございました。
この4日間の品茶会で一緒に品茶したみなさまのお蔭で、個人的にも多くの嬉しい発見がありました。
心から感謝♪
おとんの碧螺春は、やっぱり「モンスター碧螺春」でした。
品茶して首をひねりたくなった方は、お湯割り試してみてください。(笑笑)
あ、お湯割りする前にひとつだけご注意!
お湯注してすぐの茶湯の味ではなく(それはまだ茶葉の味ではなく、表面の「毛」の味しかしないはず)、
熱湯を使い時間をかけてしっかりと開いた茶葉から抽出された液体をもしも濃く感じたら。。。の話です♪