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2007年03月30日
龍井入っています!
翁家山の歌おじちゃん&おばちゃんの家でーす♪
昨夜遅くに着きました。。。おとぉ~ん、ふいみん連れて帰るから待っててねぇ~。
ネット回線昨夜はなし、ただいまちょっと借りています。
画像送信できない。この文章も送れるか?
今日の最高気温、30.6度。夏日。
一斉に発芽している。忙しい。
お気に入りの4箇所、第一蓬、第二蓬、すでに終了。キーーープ!! る~ん♪
歌おじちゃん、今春全手工で作った龍井茶は、私のキープ分のみ!
大変だあーーー。今や全手工の龍井は幻になってしまった・・・。
私のキープ分以外、他は全て機械で青鍋。
機械炒りはおじちゃんの家のみならず、他の家も同じ。
全手工の需要が全くない。機械の方が見栄えがきれいに仕上がるから。
全手工の龍井を選ぶ人が市場にいない。龍井茶の全手工全く売れない。
他の家も全て機械で炒っている。その方が人間も楽だ。一石二鳥。
一家、二家、まだ機械がない農家がある、まだ機械を買う資金がないから。
本当だった・・・。
おじちゃん&おばちゃんの話は本当だった・・・。
昨春の私のいやな予感が的中してしまった・・・。
あぁぁぁ・・・龍井が、龍井が、大きく変わっていく・・・。
今の私に機械炒りの龍井は興味なし。新品種興味なし。
機械炒りも新品種も、この先いつだって飲むことは可能だ。
現在でも、飲みたければいつでも飲める、どこでだって手に入る。
私は全手工の老品種の龍井が好きだあーーー♪
香気が違う! 味わいが違う!!
手作りの龍井が機械炒りの龍井より外形の美しさに負けても、
東山のおとんの言葉を借りるなら、それが本来の龍井の『自然美』だ。
歌おじちゃん曰く、『龍井は伝統工芸品。手工でなければいけない。こんなのは本当はおかしい。』
でも、売れないものは仕方ないから機械で炒るしかない。
機械炒りが常識となった現在、伝統ある全手工の好い技術がある炒茶師は、
今の代が最後になってしまうのだろうか・・・。
国家標準、名優緑茶のひとつである龍井茶。
その概念は、原産地の厳選された好い原料+伝統の精巧な手工技術。
このふたつが揃うことが大前提。
小[女尼]子が着きます!
山を降ります。杭州まで迎えに行ってきまーーーす♪
投稿者 愛子 : 20:02 | コメント (3) | トラックバック
炒茶の手、出番なし・・・。
機械鍋の中をずーっと見てたら目が回ってきた。
ので、品茶ターイム♪(笑笑)
さっき品茶していた老蓬の初釜、どう変化したかなー!
左:手工 右:機械
更にはっきり香気と滋味の違いがでてきた。
おおー、そうだ!
ここに最近の終わりの方の新蓬を加えてみよ、っと。
発芽の遅い小さめ茶葉を選べば、多分見た目は変わらないはず。。。ひひ。
左:老蓬手工 中:老蓬機械 右:新蓬
初摘み老蓬vsほぼ終わりの新蓬
新蓬は、当然機械。
遠くからぱっと見ると、大きさは大して変わらないように見える。
機械同士の条件で。
左:老蓬初釜 右:新蓬終わりの方
新蓬、終わりの方でも美しいなぁ・・・。
だがよく見れば、そして品茶してみれば、はっきり違いがわかる。
その差は大きく明確だ。完全に違~う。
おじちゃんが呼んでいる。
「はーい、来了~。」
機械炒り、手伝いますっ!
一鍋あがり~。どんどん行くよ!
どおどお!? 上手でしょー♪
でも、出番がなくてさみしいなぁ・・・手が。ははは。
茶摘娘たちが帰ってきた。おかえりなさーい!
本日最後の鮮葉も届いたぞーーー♪
新蓬 本日の標準
大きい芽がいっぱい混ざっている。
理想の大きさの時に茶摘みが間に合わなかったの・・・。
機械炒りがひと段落ついたら、おじちゃんと一緒にごはん♪
白酒飲め?
いらないっ! 飲まないっ!
付き合え? わかった。じゃあ、ビールをちょっとだけ。
一本だけね・・・。
食後。
約20人分の食器を洗って。
片付け終わりました!
杭州まで出ます。
小[女尼]子が大陸に着いたの。わーーーい、合流だ!!
ちょっと迎えに行ってくるねー♪
投稿者 愛子 : 19:53 | コメント (0) | トラックバック
機械炒のお手伝い
大漁だあーーー♪(笑笑)
ばさ~。
摘みたて。好香!
このままでは水分が高くて炒茶できないので、涼干します。
地点ごとに分けて涼干。
上ふたつは第4蓬。
でもこのふたつの地点のは私はいらない。おじちゃんも勧めない。
下は第3蓬。
第5の候補地点。畑B(とサイトでは紹介してきた地点)と環境が似ている。
この第5候補地点も好い品質で、気候によっては他のお気に入りの4つの地点を抜くこともある。
ので、おじちゃん&おばちゃんと私でチェックチェーック!
好ー♪ けど、今年はいらないね。
他の4箇所の方が今年も総合的に優っている。うんうん、と3人でうなずく。
ということで、機械くん、GO~!
おおーーーっ、早い早~い。 ぱちぱちぱち~♪
おじちゃんとふたり、機械の鍋の中の茶葉を見続ける。
茶葉の様子が変化するごとに操作の変化も加えていく。
機械使うのも炒茶の技術が必要です。炒茶できなきゃ使えない。
また、使う人によってまったく仕上がりが違ってくる。
おじちゃん。。。うまい。。。一瞬手工かと見間違えるくらいだよ。。ひひひ。
その後。
おじちゃん鍋、回鍋進む。 愛子鍋、本日も物置・・・はぁ~。
私は機械くんのお手伝い? はい、がんばりまぁ~す。
投稿者 愛子 : 16:15 | コメント (0) | トラックバック
老蓬初釜!
でたーーーっ、老蓬の初釜!!
オーダー茶葉なのでもちろん全手工よ。きゃ~~~もちろん飲む~♪
おじちゃん、相変わらず丁寧!
性格がでるなぁ~♪
その茶葉の地点やその日の気温・天気などのメモも、茶葉と一緒にしてくれている。
これは最初の頃から始まったふたりの間での約束ごと。
それから毎年毎年、おじちゃんは電話連絡と同時に記録もメモも忘れずにしてくれている。
予約しているお気に入り地点の中で、今年最初にきた地点の一番摘み。
それが、この今年の老蓬の初釜茶葉!
今年は2箇所が同日に初摘み初釜タイミングがきた。
午前と午後。
午前に摘んだほうが好い芽は、午前に摘んだ。
午後に摘んだようが好い芽は、午後に摘んだ。
これは、その地点の環境やその日の気候や茶芽の様子等を見て、おばちゃんが判断する。
でたあーーー!!
うっひーーー。うっつくしぃ~♪
いやいや。おじちゃん、やるなーーーっ!
これ見ただけでバリバリ気合感じるよ。非常感謝♪
ところで、横においてある筒の中身はなんでしょ~?
へっへっへぇ~。この中には、同じ原料の機械炒りが入っているのでーす!
言うの忘れていたんだけど、言わなくても比較用の機械炒りも取っておいてくれた。
付き合い長いだけあってわかってるぅ~。一本取られたな・・・へへ。
私の希望は、原料条件と技術条件が揃うこと。
おじちゃんは、摘まれた鮮葉を見てその状態を確認してから最終判断してくれる。
いくらお気に入りの好い地点であっても、気候などの影響で予想に反することもあるから。
技術条件は、まず全ての工程が伝統法の好い手炒であること。
今年は気候の影響で、この初摘みの収穫量が例年より多かった。
電話で聞いたその全部は必要ないので、伝えた希望分だけ先に選別して手炒してくれて、
後は機械で炒茶。
全部は買えないよぉ・・・老蓬の初釜だよーーー!!
オーダーした中で一番高価な茶葉。予算というものがある。あっはっは~。
左:手工 右:機械
おじちゃんも横で興味深深。最初から一緒に観察。
→
え? ええーーー?
→
うっわぁ。。。 そして一時間後:おおお。
違う・・・。違う違う。 うわ、違う。
ええーーー、予想はしていたけれど、ここまで違うの?!?!
お湯を差してすぐに違いは出た。
すぐに、おじちゃんとおばちゃんは早口の杭州語で話しだした。
私は、どこが違うかその原因はなにか、なんてことをひとりでしゃべり出した。
おじ『ひゃー。愛子! 杭州語わかるのか?』
愛 「わかるわけないじゃん。なんで?」
おば『今同じことをおじちゃんが言った。』
愛 「ほんと?あはは、当たってた?嬉しいな~♪」
おじ『だから愛子には嘘つけないよ。ひゃひゃっひゃー。』
愛 『炒茶する人間ならきっと誰でもわかるってば~。』
観察&品茶、続ける。
おじ『味はどお?どっちが好き?』
愛 「手炒。 来年以降もよろしくね。ひっひっひ。」
『やだよ。もう来年からは頼まれてもやらな~い!』
「ほんとに?」
『もう俺は定年だー、退職だー!』
「それ毎年言ってるじゃん。あはは。」
『愛子、内質ではどこが違うかあとで紙に書いてくれる?』
「いいよ。そしたら来年も手炒してくれる?ふっふっふ。」
やっぱり手工が好きっ!
一時間経つとその違いは更にはっきりした。
しかーーーし。どちらもうまい。あはは♪
もお~~~それは間違いないねっ!
比べるには原料が好すぎるよーーー。
機械もあっぱれ、新しい機械だしね。見事なものです、ちょっと見直した♪(笑笑)
夕食の準備が始まりました。
お手伝い開始!
と思ったら、鮮葉が届いた?
おば『見ておいで。』
「うん!すぐ戻るねーーー。」
投稿者 愛子 : 16:07 | コメント (0) | トラックバック
青鍋機登場
先ほどの老蓬の第三蓬、炒茶にはいりまーす♪
昨日も本日も気温が真夏日のように高いので鮮葉の内水分も低め、
また第三蓬の老蓬なので今の新蓬みたいに大きくはない、
ので涼干に時間はかからない。
この地点の茶葉は私はキープしません。
同じ「老蓬の第三蓬」という条件でも、地点によって原料の質が大きく違うんだも~ん。
じゃじゃーん!
青鍋機登場~♪
手工予約者がいないので(笑笑)、全部機械で炒る。
→
青鍋終了。
きれいにまっすぐ揃っている。すごーい。ぱちぱちぱち♪
ここまでお膳立てしてくれるなら、こりゃ確かに回鍋がしやすくて楽だわっ!
人間が手工で炒ったら、こうはならないよ・・・。
青鍋終了した茶葉がある程度増えたら、おじちゃんが回鍋していく。
回鍋は手工炒。
回鍋の機械も存在するけれど、まだ技術的に『使えない』そうだ。
→
回鍋終了。
おおーーー。さすがおじちゃん!! 美しい仕上がり~♪
さあ、飲もう飲もう! だって手が暇なんだもん・・・。ははは。
『愛子、これ飲まないであっち飲んでみろ。今出してやるから。これが済むまでちょっと待ってろ。』
「後でいいよ。。。今いいの?大丈夫? やったあーーー♪」
投稿者 愛子 : 13:05 | コメント (0) | トラックバック
朝から龍井~♪
翁家山の歌おじちゃん&おばちゃんの家でーす♪
朝から龍井~♪ それしかないもんね、ここには。当たり前。あはは!
香~♪
おじちゃんが回鍋している鍋の中から抜き取ってきた。
炒り中ほこほこ。好香~!
これは、時期最後の方の新蓬=龍井43号。
当然、青鍋は機械炒り。
一般的に、市場に出すのは大部分がこの改良品種の龍井43号。
収穫時期の長いこの龍井43号でも、ここにきてほとんど終了。
おじちゃんの家では明日から順番に剪定が始まる。
まだ清明節まで一週間ほどあるので、これも明前茶といえばばっちり明前茶だが・・・。
龍井43号とはそういう品種。
『外形ひどくても味がなくてもいいから、事務所用のとにかく非常に安い茶葉が欲しい』
という知り合い用に、剪定直前の43号の茶樹を摘んで製茶。
すでに葉は大きく芽も少ないが、龍井の加工をすれば形は龍井になる。
しかし龍井43号の好い香気や滋味はもうほとんどない。でも飲めないわけではない。
炒りたての茶葉の香りはどんな茶種のどんな等級でも格別に素晴らしい。
龍井43号は歌おじちゃんの畑では3月12日に一番摘みが始まった。
気温が20度を超えたのだ。しかしその直後に気温は氷点下まで下がり、
多くの新蓬の第一蓬が凍死した。
すでに始まって20日くらい?
老蓬に比べ、時期も長く収穫量も多い。
回鍋するおじちゃんの近くで、青鍋機がまわっている。
昨日最後に山から下りてきたこの新蓬を殺青している。
一晩置いたので涼干も済み、朝一からその炒茶に入っているのです!
「これ全部機械だよね?」
『当然だろ~。』
「おっきいしね。」
『もし新蓬が小さかったとしても、特別な予約注文がない限りもう手工で青鍋することはないよ。』
「うっそぉ~ん・・・。」
『特にこの時期の新蓬はな。そうだろ?機械があるのにこれを手工なんかしないよ。
これなんか機械で炒ってもそこにかかった労働力に相応する収入にもなりゃしない。
今日のこれくらいになると、機械使ってもやるのもいやになってくる。
工人代と電気代とかの必要経費払ったらあとはおじちゃんおばちゃんふたりの
3日分の米にもならないよ~。ま、知り合い用だからいいだけどな。へっへっへ。』
大きい葉の炒茶はとても難しい。そして、熱い。
比べると明前前半の頃の小さい茶葉はとても炒りやすい。
これは龍井でも碧螺春でも同じこと。
しかし暑くなってきた。。夏みたい。今日も30度越える?
こちらは、本日の朝一に山から下りてきた鮮葉、涼干に入ります。
老蓬の第三蓬! 香~~~♪
左:新蓬 右:老蓬
老蓬がきたぞー。さあ、炒茶だ炒茶だー!!
歌おじ『愛子、何の準備しているんだ?』
愛 「青鍋~♪」
『今日は出番なしだ。へっへっへ。』
「うっそぉ~ん・・・。老蓬も?」
『愛子が飲みたいならその分だけ手工で炒るけど?』
「老蓬は老蓬でも、これって・・・あそこのでしょ?」
『へっへっへ。そうだ。止めとけ止めとけ。これは必要ない。』
「うん。」
『じゃ、全部機械だな。機械は上手だぞー。はっはっはー。』
「はぁ。」
それにしても、龍井飲めば龍井がうまい♪
碧螺春飲めば碧螺春がうまい♪ ああー、困った困った。(笑笑)