2005年10月19日
つんつるてん茶園
茶園開発が進み、つんつるてんになった山肌が安渓内には多く見られます。
私が見てきた範囲だけでも、もーーーんのすごい勢いで増えています。
祥華でも、ここ数年でつんつるてん茶園は急激に増えつつあります。
おとん一家が毎年春と秋に一回ずつ天然野生を摘みに行っていた山々も、
ほとんどが茶園開発のために伐採され焼き払われてしまったので、
ここ2年で、何分の一かがすでにつんつるてんになっています。
祥華の高山の山山は、ひと昔まえまで全部森林だったそうですが、
建築用の木材の需要が増えた時代に、あっという間に伐採されたそうです。
そして現在、伐採された森林の後に何年も何十年もかけて戻ってきた山の姿も、
再び茶園開発のために伐採され焼き払われつつあります。
『茶園開発は時代による自然の流れ。でも木の一本も残さないのは異常なやり方だ。』
『たくさん生産することだけを考えている人の畑は見ればすぐに分かる。』
『あの畑では、土地は水分保存もできないから好い茶樹が育つはずがない。』
『あんな茶園開発の方法では、いつか山土流失し、生態系も狂うだろう。』
『仕方がない・・・そういう時代なんだ。』
茶園開発の話になるとおとんはいつもそう言って、
最後には首を振りながらため息をつきます。
じゃ、おとんはどうするの?
茶園作らなかったら、おとん一家はご飯食べられないじゃん?
『山と周りの環境をよく見て、その場所ごとに合った畑を、必要な分だけつくるんだ。』
『もともとそこに石があったら、その石も畑に残しておいてあげるんだ。』
『森林伐採された後にせっかく育った林木を全部切って畑にしてはいけない、
どんなに少なくても半分以上は残しておくんだ。』
『人家や道の側に畑を作ってはいけない、茶樹が汚れる、汚染されてしまう。
汚染された茶葉は、それを飲んだ人まで汚染される。』
なるほど。。。
投稿者 : 2005年10月19日 08:30
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