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2005年10月23日
雑種茶
今日は霜降、一段と冷え込む頃になりました。
あと3日もすれば、秋茶の季節は終わりを迎えそうです。
夜明け前から霧雨だったので、昼間は雨がなかったけれど、茶摘みはなし。
晒青も揺青もない静かな夜、製茶班だけが一昨日摘んだ茶葉で軽い汗を流しています。
茶摘み娘は、少し休める日になりました。
製茶班は、明後日には休めます。
夕方になって、気温は更に低くなってきました。
お月さまと星星は、昨夜は姿を見せてくれませんでした。
今夜も、9時過ぎまでは漆黒の夜。
《爽やかさん》もそこに行くまでの道も漆黒の闇の中で・・・
・・・タオル落としちゃった。あいよぉー。再見~~~。(笑笑)
9時を過ぎた頃には、ひっくり返ってしまうような満天の星空~☆
少し前に二十一夜のお月さまが姿を現すと、
星星たちは少しだけやさしい光りになり、お月さまと一緒に輝いています。
霧雨のお蔭で、今日は私が来る前に摘んだおんもしろ~いお茶、飲みました♪
茶摘みがなかったので、茶摘み娘たちはそのお茶の挑梗娘になっていたの。
100年以上は前(正確な年代は土地の人にもわからない)に作られた茶畑の
老茶樹で作った茶葉。
長い間だれも管理していないので、現在は荒れ放題になってしまっている荒山の
古い大茶樹で作った烏龍茶。
その頃の畑には、山から採ってきて畑に植えられたいろんな種類の茶樹が
混ざっているの。
鉄観音の白芽も入っている。少ないけれど鉄観音の紅芽も入っている。
でも、鉄観音種は全体から見ると非常に少ない。
いろんな種類が混ざっているので、これは鉄観音ではありません。
人が畑に植えた茶樹なので、天然野生でもありません。
遠い昔にお茶作りをしていた人たちからの贈り物、《雑種茶》です♪
おとん自身もこのお茶を飲むのが好きで、そして研究の意味もあって
まだ茶摘みの量が多くない寒露から数日後、一日かけてみんなで茶摘みして、
製茶したそうです。
そんな場所・そんな畑・そんな茶樹はもうほとんど残っていないし、
冬になれば茶園開発のために伐採されてしまう可能性が強いそうです。
おとんの家の裏山にも同じような茶樹が数本は残っているけど
(天然野生の茶樹とは違います!)、数本では製茶できる量なんか摘めません。
『売り物にはしない』『意義があるお茶だ』
そう言って、私にも分けてくれました!
05秋天の鉄観音を飲んでくれるみなさまに、少しずつお分けしたいと思っています。
《おみやげ》できたーーーっ♪(笑笑)
それでは、夕方から炒茶した2種の包揉組に戻りま~す。
投稿者 : 23:30 | コメント (0) | トラックバック
お茶端会議室より
香尽美!
ぶたちゃんが届いたところまではアップできた♪
こちらはまだ眠れません。
今の製茶班は私ともうひとり、他の人は先行して睡眠に入りました。
おとんも起きてきたのでもう大丈夫。
でも私はまだ眠れない。
だって、昨夜の一番最後に炒茶に入った1種、仙朴花香がでているのーーーっ!!
すっごい水が《滑》で《重》で、えっと。。。とにかくおいしいのおーーーっ!!
でもね、前の日に仕上がった2種は「ほっ♪」と思うほど華やかで素晴らしい香りが出ているのに
品茶したら磁味が全く追いついていなくて・・・
おとんのふたり、逆の意味で止まっちゃった。はは。
市場に出れば、そりゃー間違いなく《好茶》。
でも、おとんにも不満が残る。私にとってもここまで来て求めている鉄観音とは違うし。
結果、その2種は安渓の茶都行きになりました。再見~。ははは。
おとんがよく言う『お茶は生きている』。
気候や原料や途中のちょっとした行程などの関係で、どういう結果になるかは
本当に最後までわからない、最後まで気を許すな、とつくづく感じた。
他にも学んだ、『香りに騙されるな』『口感に騙されるな』。
ということで、これは落ち着いて品茶したけど、前の日の2種とは
途中の段階でも全く質が異なっていることが明らか!
釜あがり直後から途中途中で何度も品茶して、おとんなんか『うれしい♪うれしい♪』って
手を叩いて喜びながら昨夜は寝に入った。
もう少ししたら最後の[火共]焙に入れると思う。
仕上がりがすっごく楽しみで眠っている場合じゃないでしょーーー!?
これね、本来は台式で作る予定だったの(注文があったから)、
でも揺青が重かったからその後の茶葉の状態の経過を見て製茶法を変えたの。
台式はまたつくれるから、ってさ!
その結果がこういうことになって、おとんは夜中に何度も起きて覗きに来たよ。あはは♪
みなさまも、どういう結果になるか楽しみにしていてねーーー♪
朝方から霧雨の祥華より。