おいしいお茶みつけたっ!《幻の中国茶を求めて》ChinatyParty.

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2005年03月28日

初釜。。。入っています!

指先の痛さを我慢し熱気に包まれながらも手は止まらない。

この感触、出始めの芽ってこんなに重量感があるんだ。
ひと芽ひと芽が小さいのにずっしりと存在感がある。
たっぷりぱつぱつしていて、4月中頃の芽とはまた違う感触。
すごい、すごいや、これは感動的だ♪

・・・なんて浸っている場合じゃない。
状態は刻一刻と変化してきている。
熱くて熱くて、火傷しているのかしていないのかも分からないくらい部分的に指が痛い。
おじちゃんの手が近づいてきた。すばやく変わる。助かった~。(笑笑)

《カーン》が力強くなってきた。なるほど。このタイミングか。
おじちゃんも『ふうー。ふうー。ふうー。』って大きな息を吐きながら相当熱そう。

おじ『熱いなー。』
 愛「熱いね~。おじちゃんでも熱い?」
  『熱いさ~。昔は軍手もしなかったんだぞ。』
  「そうだよね。」
  『でも、ここまでくると軍手してもしなくても熱さは変わらないな。』

話しながら、手は入れ替わっていく。
この《カーン》がすごく難しい。ここで大きく仕上がりの差が出てしまう。
ああ、、、うまく周らない。うう、、、これじゃダメなんだよぉー。

おじ『替わろう。』
 愛「はい。」

よく見てよく見て、茶葉の動きをよく見るのよ!
茶葉はどういう動きをしたがっている?
おじちゃんの手の中では素直に周っている。簡単そうに見える。
でも見るのとやるのとは大違いだ。

おじ『ふうー。ふうー。ふうー。』
 愛「熱いよね~。痛い?」
  『指先がなー。』

手が替わる。よし、今度は少し角度を変えてみて。。。
うう、、、さっきよりはましか。でもこれでもダメなの。分かっているのよー。
ああ、、、こうじゃなくて~。すかさずおじちゃんの手が入ってくる。

おじ『それではダメだ。』
 愛「うん。さっきのままだと鍋底ですれちゃう。むずかしい~~~。」

うん、うん、なるほど。横で一緒に手を動かす。。。イメージトレーニング。
またきた。今度は両手の包み具合を変えてみて。。。
うう、、、まだ連続してひとつにまとまらない。
このままではいけない。すぐにおじちゃんの手が入ってくる。

おじ『手の大きさが違うからな。量が少し多いかも。』
 愛「ああ、それも関係あるか。でも、それ以前の問題だと思うけどさ・・・。」
  『ははは、それは仕方ないさ。こっちは30年以上炒っているんだから。』
  「でへへ、そりゃそうだ。」

おじ『しかし、ふたりだと楽だな~。』
 愛「こんなんでも手伝いになる?」
  『愛子は十分できるよ。』
  「えへ。えへ。えへ♪」
  『ひとり立ちにはまだ早いけどな。』
  「だから。そりゃ無理だよぉ~。』
  『いや、無理じゃないさ。もう少し練習すればひとりで出来る。』
  「はーい!がんばる~!」

  『もう3年目だろ?3年でできなきゃダメだな。はは!』
  「ひえー、でも3年って言ったって毎日炒っているわけじゃないよ~。」
  『愛子が下手だと老師も下手だということになるからなー。』
  「そうだよ、出来なかったらおじちゃんの責任だからね~。」
  『ははは!』

《団》の工程が始まった。

投稿者 : 2005年03月28日 18:50

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