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2005年03月28日
ぐぅぱー♪
これが食べたかったのよ~♪
《ぐぅぱー》。。。鉄鍋に張り付いたごはんのおこげ! 湖おばちゃんの《ぐぅぱー》、薪加減が絶妙なの~♪
投稿者 : 21:06 | コメント (0) | トラックバック
初釜。。。入っています!
指先の痛さを我慢し熱気に包まれながらも手は止まらない。
この感触、出始めの芽ってこんなに重量感があるんだ。
ひと芽ひと芽が小さいのにずっしりと存在感がある。
たっぷりぱつぱつしていて、4月中頃の芽とはまた違う感触。
すごい、すごいや、これは感動的だ♪
・・・なんて浸っている場合じゃない。
状態は刻一刻と変化してきている。
熱くて熱くて、火傷しているのかしていないのかも分からないくらい部分的に指が痛い。
おじちゃんの手が近づいてきた。すばやく変わる。助かった~。(笑笑)
《カーン》が力強くなってきた。なるほど。このタイミングか。
おじちゃんも『ふうー。ふうー。ふうー。』って大きな息を吐きながら相当熱そう。
おじ『熱いなー。』
愛「熱いね~。おじちゃんでも熱い?」
『熱いさ~。昔は軍手もしなかったんだぞ。』
「そうだよね。」
『でも、ここまでくると軍手してもしなくても熱さは変わらないな。』
話しながら、手は入れ替わっていく。
この《カーン》がすごく難しい。ここで大きく仕上がりの差が出てしまう。
ああ、、、うまく周らない。うう、、、これじゃダメなんだよぉー。
おじ『替わろう。』
愛「はい。」
よく見てよく見て、茶葉の動きをよく見るのよ!
茶葉はどういう動きをしたがっている?
おじちゃんの手の中では素直に周っている。簡単そうに見える。
でも見るのとやるのとは大違いだ。
おじ『ふうー。ふうー。ふうー。』
愛「熱いよね~。痛い?」
『指先がなー。』
手が替わる。よし、今度は少し角度を変えてみて。。。
うう、、、さっきよりはましか。でもこれでもダメなの。分かっているのよー。
ああ、、、こうじゃなくて~。すかさずおじちゃんの手が入ってくる。
おじ『それではダメだ。』
愛「うん。さっきのままだと鍋底ですれちゃう。むずかしい~~~。」
うん、うん、なるほど。横で一緒に手を動かす。。。イメージトレーニング。
またきた。今度は両手の包み具合を変えてみて。。。
うう、、、まだ連続してひとつにまとまらない。
このままではいけない。すぐにおじちゃんの手が入ってくる。
おじ『手の大きさが違うからな。量が少し多いかも。』
愛「ああ、それも関係あるか。でも、それ以前の問題だと思うけどさ・・・。」
『ははは、それは仕方ないさ。こっちは30年以上炒っているんだから。』
「でへへ、そりゃそうだ。」
おじ『しかし、ふたりだと楽だな~。』
愛「こんなんでも手伝いになる?」
『愛子は十分できるよ。』
「えへ。えへ。えへ♪」
『ひとり立ちにはまだ早いけどな。』
「だから。そりゃ無理だよぉ~。』
『いや、無理じゃないさ。もう少し練習すればひとりで出来る。』
「はーい!がんばる~!」
『もう3年目だろ?3年でできなきゃダメだな。はは!』
「ひえー、でも3年って言ったって毎日炒っているわけじゃないよ~。」
『愛子が下手だと老師も下手だということになるからなー。』
「そうだよ、出来なかったらおじちゃんの責任だからね~。」
『ははは!』
《団》の工程が始まった。
投稿者 : 18:50 | コメント (0) | トラックバック
初釜(映像)
おじ:『像我的這個手也怕燙的。はは。』(この手でも熱いのはいやだよ、はは。)
投稿者 chinatyparty : 18:40 | コメント (0) | トラックバック
初釜。。。入ります!
ざざあ~~~。
鮮葉が入った。まずはおじちゃんに任せる!
よく見てよく見て思い出して。。。
うわぁ、音が違うよ。鍋に当たる音が違う!
昨年炒った碧螺春とは随分違うや。落ち方も違う。弾力感も違う。
しっかり《看学》、何が違うのかまずよく看て学ぶ。
おじちゃんの手が止まった。瞬間的に手が出る。
炒りながらおじちゃんをちらり。。。私でいいの?よし。いけっ!
《翻》で上がる蒸気が大きくなってきた、、、来た、来た。
ぐわぁ~。こりゃあっつい。
軍手に蒸気が入り込んでいるから、両手に熱湯軍手貼り付けているようなもの。
い・痛い。熱いの超えて指が痛くなってきた。でも止まったら全てが終わる。
負けるな!火傷くらいなんだ!気合いだ!根性だ!
もうすぐ来る。ひときわ大きな熱い蒸気が、、、来るぞ、来るぞ。
うお。来たーーー! 《ぶぅわぁ~~~♪》
おお~~~ぅ。。。うはっ。なんなんだこの香り。すげーや。。。ほぅ♪
だめだ。また碧螺春の玉手箱をあけてしまった。もう昔には戻れない。(笑笑)
投稿者 : 18:30 | コメント (0) | トラックバック
初釜の準備
揀葉は終了した。いよいよ初釜だ♪
はうぅ、、、緊張してきた、、、本当に私ひとりで炒るの?
嬉しいよ。やりたいよ。やってみたいよ。
けどさ、いきなりこの芽?、、、絶対やばい、、、って。
おおーーーっ!!
おじちゃんも服脱いで準備している! よ・よかったあ~~~。ひーんひーん。
そりゃそうだよねぇ。。。ほっ。
愛「あれ?柴鍋じゃないの?」
おじ『今日の芽は電鍋の方がいい。』
愛「電鍋? おおーっ。電鍋がある!」
おじ『向こうの家にあったのを持ってきたんだ。』
愛「今の芽でもこれなら失敗する心配がないね。」
愛「昨日は?」
おじ『柴鍋。ちょっと難しかったな。昨日は雨で水分も多かったし。』
愛「粘った?炒りにくかった?」
おじ『ああ。お?なんで分かる?雨の日の炒ったことあるのか?」
愛「うん。碧螺春のは一度だけど。なかなか仕上がらなくて大変だった。」
おじ『柴鍋は油断できない。まだ鍋も慣れていないしな。』
愛「火が強すぎた?」
おじ『一度あがるとなかなか下がらないから調整が難しいだろ?』
愛「うん、慣れた人がずっと火に付き添っていても失敗することあるしね。」
おじ『今日の芽はこまめに調整しないと途中で壊れるぞ。
少しでも上がり過ぎたり低すぎたりすると仕上がりに影響するからね。』
愛「おじちゃ~ん。頼みますぅ・・・。」
おじ『絶対失敗できない。成功しなきゃいけない。そうなんだろ?』
愛「うん絶対・必ずだよっ!」
おじ『はは。分かった。任せろ。さあ始めるか!』
愛「はい!よろしくお願いしまーす♪」
ふたりで鍋を囲んで、軍手して、まずは鍋の下準備。
取り除いた鮮葉を大量に使って火力調整の具合を見ながら炒る。
鍋を洗って2度すすぐ。また炒る。また洗って2度すすぐ。
これを繰り返す。もう大丈夫。鍋の下準備は整った。
鍋は乾き、また温度が上がってきた。そろそろだ。いくぞおーーーっ!
投稿者 : 18:00 | コメント (0) | トラックバック
うそぉ~~~!(叫)
摘んだ鮮葉全てをチェックしながら茎をとる。
これは碧螺春ならではの欠かせない大変時間のかかる細かい仕事。
うわ。。。よく見ると本当に圧巻!
全部全部まだこんなにちっちゃい芽。。。か~わゆい♪
おば『今日から数日はぜーんぶ少ししか取れない特別な芽だよ。』
愛「すごいねー! でも、これ茎とるのすっごく時間かかる。ぜんぜん進まないね。」
『こんなちっちゃいのはほんっと面倒だよ。目が疲れる。』
「柔らかくて水分たっぷりで炒るの難しそう。一番等級の高い高価な芽だし緊張するね。」
『これは私は炒らないよ。』
「え?おばちゃんじゃないの?」
『やだやだ。』
「じゃ、おじちゃん?」
おじ『やらない。すごく熱いから嫌だ。』
「ええー、じゃあ誰が炒るの?」
『愛子!』
「ええーーーっ、わたしーーー?」
おじ&おば、大きくうなずく。
う・うそおーー。全部ひとりで? この芽は無理だってばーーーっ。
絶対に壊れちゃうよ。台無しだよ、、、まじ? うそでしょぉ~~~!!(叫)
投稿者 : 16:52 | コメント (0) | トラックバック
05碧螺春が・・・ない!
荷物を運んで、さっそく茶摘みの身支度。。。んー。んー。ん~?
なんでおじちゃんお茶出してくれないんだろう?
いつもだったらすぐにお茶出してくるのに。んー。おかしいなぁ。
愛「ねえ。おじちゃん?」
おじ『どうした?』
「お茶飲みたい♪」
『・・・。』
「ん?」
『ないよ。去年のなら少しある。』
「ええーーー。なんで?」
『まだないんだよ。作っていないんだ。はは。』
「うそぉ~。ホンと?・・・数日前に最初に摘んだのは?』
『ああ、25日に摘んだ鮮葉?毛茶(摘んだままの状態)で売ったよ。』
「なんで?」
『様子見ながら周って摘んでみたけど、少なすぎて一鍋炒れる量も摘めなかった。』
「ああ~、なるほど(プレ一番摘みってところか)。え?そのあとは?」
『その後は蘇州の甥のために昨日少し摘んだだけ。』
「昨日?雨なのに摘んだの?」
『職場の礼品でどうしても茶葉が必要だって朝電話があって、夜取りに来たんだ。仕方ない。』
「そりゃそうだ。」
『でもなかった。頼んで何件かに分けてもらった鮮葉いろいろ合わせても2釜。』
「ひえ~。じゃあ、300gちょっとって感じ?」
『いや、400gぐらいはあったと思う。』
「今日は?」
『気温低いけれど少し成長してる。初摘みのそりゃ~香りの好い芽だぞ。ほら!」
「あ、これ朝摘んだ芽ね。うひょ♪すごいや。ちっちゃ~。う~ん、好い香り♪」
『まだ摘める芽はある。今日は家だけで炒れるよ。』
「あれ?もしかして。。。この家だけの芽で炒るの初めて?」
『そうだよ。今日から始まる。』
「うわ、うわわ、、、すごいや。初釜だあ~♪ ラッキー!いっぱい摘まなくちゃ。早く行こうよーっ。』
雲の間から太陽が来た。いいぞーっ!
投稿者 : 10:25 | コメント (0) | トラックバック
湖おじさん家に到着
島の外れ、水道もガスもない果樹園に囲まれた小さな村の入り口。
やっとここまでたどり着いた。
果樹の中をどんどん歩く。歩く。歩く。。。もうすぐ。もうすぐ。
足も自然に速くなる。小[女尼]子も思い出してきたようだ。
愛「ふいみん!何か気が付かない?」
[女尼]『ん?』
「下・下!」
『ああーーー。舗装されている!』
「これなら重い荷物もガラガラで持ってこられるね。」
『昨年から?すごーい!』
足はどんどん早くなる。
もう何十歩で懐かしい湖おじちゃんの家。
ほら!鶏たちのお出迎え。「こけーっ!」(←挨拶)
愛「あ!おじちゃ~んだ。来たよ♪」
おじ『うんうんうん。』←ニコニコうなずいている。
「あれ?なんで家にいるの?茶摘みは?」
『さっき携帯がなったから着いたと思ってね、帰ってきたんだよ。』
「ありがと~♪一応かけてみたんだけれどやっぱり切れちゃたね。」
『電波はほとんどないからな。』
「おばちゃんは?今日はどこ摘んでるの?」
『青梅の斜面の上の方のところ。』
「どう?今日の芽は?」
『まだぜんぜん少ない。けど今日のは非常に好いぞ!雨もないし土も乾いている。』
「いえ~い♪」
『さ、入って入って。』
はーい! やっと飲めるぞ、湖おじさんの05碧螺春。
この日のために大陸に入ってからひと口もお茶を飲んでこなかったもんね。うきー♪
投稿者 : 10:05 | コメント (0) | トラックバック
いざ西山へ
降ったりやんだりしていた昨日の小雨、夜半すぎからは全く降っていない。
早朝、雲はあるが雨はない。よっしゃー。西山へGO♪
でたーっ! どっかーんと海のようにでっかい太湖。
湖の中、西山に向かう一本の橋をガタガタバスは10分以上突き進む。
この湖の中で、あの島の中で、湖おじさん&おばさんが待っていてくれる。
今頃どこの果樹園の中で茶摘みをしているのだろう。
実感が沸いてくる。また来れた。本当にまた来れた。あぁ~♪
明前碧螺春の老茶樹に、まだ一度も会っていない。
始まりの頃の碧螺春がどうしても見たい。
碧螺春は、龍井とほぼ同時期に茶摘みが始まる。
これまで春は先に杭州に入っていたから、
龍井が忙しくなると明前の碧螺春にはどうやったって間に合わない。
しかし、ここまでの数年ではっきりと分かった。
ほぼ同時期とは言え、碧螺春の方が少し早い。
碧螺春の老茶樹の後に、龍井の老茶樹が始まる。
数日の違いだがその数日の違いがとても大きい。。。いける♪
湖おじさんの果樹園の老茶樹に合わせて出発すれば、両方いける可能性がある。
次は先に碧螺春に入るぞ! そう決めた04春天。
05春天。。。実現の時がきた。
明前どころか今年の気候のお蔭で大変な碧螺春との出会いが待っている♪