品茶ってどう読むの?

さて、《品茶》の読み方ですが、《ぴんちゃ:pincha》です!

《品茶 pincha》とは? 

・単にお茶を飲むこと。

・お茶を味わって楽しむこと。

・お茶を味見すること。

・真剣にお茶を品評すること。 、、、などなど、いろんなシーンで使えます♪

『お茶しようよ〜!』など、お茶を飲むという行為によく使う動詞は、

・《飲む he=[口+曷]》→he茶

・《食べる chi=[口+迄のしんにゅうを取った部分]》→chi茶

・《品定めをする pin=品》→品茶

土地・人・場所・気分・習慣、などによって使い分けています。

《品》には、名詞以外に『品定めをする・品評する』という動詞の意味もあるので、

『この服、縫製どうかな?』『この料理食べてみてよ〜。』っていう時に使うことも!

手作りのケーキを作って『どお?この仕上がり?おいしい?』

どなたかにちょっと味見してもらって感想を聞きたいとき〜!

『このケーキ《品一品》してぇ〜。』(※《品一品》以外の中国語は省略!)

※《○一○》→ちょっと○してみる。(例)試一試=ちょっと試してみる。


中国では、普通の茶館でも、茶葉品評会の時も、《品茶》という言葉はよく使います。

ちょっとお茶が分かる人・お茶が好きな人は、《品茶》という単語をよく使います。



中国の茶館や茶店に入って、『お茶が飲みたい。』ではなく、

『品茶したい。』と言ってみると、


お店の方の態度がちょっと違うかも知れません。(笑)

(おっ、この人知ってるな、悪いお茶は出せないぞ、、、な〜んて!)

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等級ってどうやってつけるの?

●等級はそれぞれの店・会社・畑で勝手に付けている

各店で「うちの特級。」「うちの一級。」、、、と言う感じに、

国で決められている基準がはっきりとない、と言うことを頭のどこかに置いておいていただけますか!

例えば、ある店の特級とその隣の店の特級は、違うのです。

代表的な茶葉をあげれば、龍井茶

明前茶であれば、その龍井茶は特級、と付くことが多いのですが、明前後(雨前)でも、明前より品質のいいものはたくさんあります。

と言うより、明前茶は高く売れるから、明前茶を作るために、品質の悪い明前茶を大量に作っている農家がたくさんあるのです。

そして、それを作らせている商人や企業がたくさんあるのです。

これでは、本当に良いものを作っている農家の方々が浮かばれませんよね!



本当は、何月何日摘みのどこの誰が作ったものか、品質・仕上がりはどうか?

これで、等級を決めて欲しいですよね!

このことは、各産地で言えることなんです。悲しい、、、。

品茶セットのお茶達は、そんな産地の中でもしっかりと品質を守っている方々が作ったお茶です。

同じ産地を歩き回って、違う作り手のお茶も品茶しまくって、何度も話をして、何度も現場をみて、何度も比較して、

そうして納得したお茶だけを紹介していま〜す。

品茶セットのキーモンの三級は、日本のある店では、特級と言って出しています!

黄山毛峰もジャスミンも、同じことが言えます。



だから、お茶を良くご存知の方がうちの品茶セットを召し上がるとほとんどの方が驚いてメールをすぐにくださいます。


実は、日本の事情を知れば知るほど、それに、現地から本当の所を聞けば聞くほど、知れば知るほど、私が一番驚いちゃうのですが!(笑)


●品茶セットの黄山毛峰・キーマン・ジャスミンでは

基本的に、茶摘みの時期が早ければ早いほど、等級が高くなります。

ただし、同じ日に茶摘みしても、葉の状態や仕上がりで等級を分けています。

でも、いくら早くても畑の悪いところから一級以上は作れません。

標高が低いほど早く摘めるのですが、同じ品種であれば、どうしても環境のいい高山の畑にはかないません。

年によっては、特級が作れないときもあります。

もうこれは、作っている・売っている方々のプライドや自覚の問題ですね!


それから、すべて手で作っているのか、機械が入っているのか

これも、仕上がった状態では普通の人には分かりませんからだまそうと思えば、何とでも言えちゃいますよね!

昨年のお茶や夏のお茶を、今年の新茶だと言って売っているところはたくさんありますから!


●保存も大きな問題です

いくら、作った段階で特級に値するお茶であっても、保存が悪ければ、一気に駄茶になってしまいます。

それでも平気で売っている店、これもたくさんあります!

ジャスミンは、それに加え、どんな花をどのくらい何回香り付けしてあるか、茶葉と花とのバランスや仕上がりはどうか、

そんな事も重要です。


これも、見ただけでは普通は分からないはず!

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農薬が気になるんですが?

●茶葉を選ぶ際の大きな指標

実は、農薬の問題は、現地で私たちがお茶葉を選ぶ際、大きな指標になっています。

今回中国滞在中も、日本では報道されていない農薬問題も含め、各地にいる農業大学関係の友人たちから、いろいろ教えていただきました。

そう言った資料を持ちながら、自分たちでそれぞれの畑までいって、いつどんな農薬や肥料が使われているのか、

全部見せてくれるお茶作りの方のお茶葉のみ、皆さんの分もまとめて買ってきています。


公開はできませんが、仕上がりの茶葉をそれぞれ検査した証明書も見せてくれます。

検査後のいろんな数値と基準値が並んでいる一覧表みたいなもので、人間ドックの健康診断表と、ちょっと似ているかな!(笑)

 

●夏茶は農薬の影響が強い

日本で中国茶を販売している業者やお店も、きちんと全ての茶葉の検査を受けているところは少ないようで、

しかも、具体的な産地や作り手は、ほとんど認識していないところが多いようです。

現地で数え切れないほどの各種お茶畑を見てきましたが、日本輸出用の茶畑等で使用されている農薬などが、

 『え?これって、いいの?』

と、素人ながらに驚いてしまうようなものを実際には使っていること。

一般的に、夏茶は農薬の影響が強いので、現地の人は飲みません。でも、各産地で、たくさん作っています。

ほとんどが輸出用です。(含ペットボトル)

あとは、外地(中国の産地以外の土地)用の量産茶です。(含ティーパック)

でも日本に来たら、夏茶、、、としては売られていないはずです。

そんなこと書いたら、売れませんものね!

それに、春茶や秋茶と書いてしまっても、悔しいけれど、ほとんどの人にはわかりませんもの、、、。



●輸出用のお茶は、大部分が別の畑

現地のお茶研究者や小さな茶葉会社やお茶農家、日本以上に農薬問題や肥料に力を入れている方は、たくさんいます。

そう言った畑と、大きな企業が抱える輸出用の畑とは、大部分が別の場所にあります。

はっきり言って、お茶を作る目的が違うからです。

日本の店で売られているから安全、、、ではないのです!


だったら、本当のことは、どうやったらわかるの?

結局、自分の目で全てを確かめるしかないのです。

欲しい物は、納得するまで自分で探す〜!!

 『そこまでしなくても・・・』

と、よく人から言われてしまいますが(笑)、

・・・性格ですね!!(大笑)


実際に茶摘みから全ての工程に参加し、シーズンオフ(農薬シーズン!)の管理方法もこの眼で見ると、

飲み方も、それまでとは変わってしまうこともあります。(苦笑)

どんなに良い人が作ったお茶でも、買えないものはやっぱり買えません。

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